新宿エリアには数多くのラーメン屋がある。
昨今のラーメンブームもあってその競争も凄まじい。
そんな新宿でいつの時代も一際人気のある店がある。
それが「麺屋武蔵新宿本店」だ。
常にラーメンブームの牽引役としてその第一線を走り続けている麵屋武蔵。
その人気は衰えることを知らない。
いったい何が人々を引き付けるのだろうか。
今回はそれを調べるために俺は麵屋武蔵新宿本店へと足を向けるのであった。
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■人気の理由1/活気ある店内
さて、実際に麵屋武蔵新宿本店に来ては見たが、すごい行列である。
まだ昼の12時前だ。人気がある、とは聞いてはいたがここまでのものとは予想していなかった。
まあ、これくらいの人数であればすぐに中に入れるだろう。
そう思って俺は列に並ぶのだった。
数分後中に入ることができたが、店の中にも壁沿いに行列ができている。
前言撤回。これはもう少し待つことになりそうだ。
待っている間中、カウンターの中にある厨房からは威勢のいい声が聞こえてくる。
色々な店を回ってきたが、おそらく活気の良さはここが一番ではないだろうか。
そうこうしているうちに発券機の前まで来た。
麺屋武蔵のメインのカテゴリは大きく分けて3種類。
ラーメン。
つけ麺。
濃厚つけ麺。
そのほかにも季節限定のものなどがある。
しかしメジャーなのはこの3つのようだ。
それぞれ普通のもの、「武蔵」という名を冠して具がグレードアップしたもの、そしてさらに具材の量を増やしたもの。
3パターンがある。どれも値段は1000円前後だ。
とりあえずラーメンにしようと思うが、どれにしようか。
財布に優しいのは唯一1000円を切っている角煮ラーメンだが、人気No.1なのはその隣にある武蔵ラーメンというもののようだ。
せっかく来たのだ。人気No.1の品を食べなくてどうする。それに昨日給料も入ったんだ。ちょっとくらい贅沢したってバチが当たるなんてことはない。
そう思った俺は武蔵ラーメンのボタンを力強く押した。
出てきた食券を取り出し、再び列に並ぶ。やがて厨房にいた店員に食券を渡す。
麺の量を聞かれたが、初めてなのでとりあえず並盛にしておくことにした。
俺の注文を聞き終えると、威勢のいい声がまた厨房のほうから聞こえてくる。
やはり味もさることながら、この活気の良さも人気のひとつなのだろう。
いくらうまい店だとしても店内に活気がないとなればあまり人は寄り付かない。
しかしこれほど活気にあふれかつ出される食事もうまいとなればリピーターも多くなる。やはりそれがこの店の人気を支える一つの要因でもあるのだろう。
■人気の理由2/二刀流のスープを用いたラーメン
さて、席に着くとすぐにラーメンが届いた。
うーむ。普通盛りのはずなのに具の見た目がすごいせいか、なぜかものすごいボリューム感を感じる。
では先ずスープからいただこう。
かなりしょっぱそうな色をしているがそんな感じは一切ない。
むしろスープ自体の味がしっかりとしている。
スープは動物系と魚介系を合わせたものだ。
麺は平たいタイプでかなり太めだ。
今回は並盛で頼んだが、これを大盛となるとかなりのボリュームとなるんじゃないだろうか。
麺はかなりもっちりとしていて食感がいい。スープもいい具合に絡まっている。なかなかうまい。
普段ラーメン屋に行くとトッピング扱いになってしまうが故に注文しない味玉も今回はもともと入っているので久々に食べてみる。こちらは中が半熟でありながら味がしっかりとしている。
そして、先ほどから気になっていたもの。
それがこの角煮だ。
チャーシューの代わりに入っているのであろうこの角煮は見た目の大きさといい厚さといいかなりのインパクトがある。
しかもこれが2個。
肉好きの人間にとってはありがたい限りである。
では早速まず1個。
ああ、やっぱその見た目に反せずうめえ。
箸で簡単に崩れる肉からは余分な脂は一切感じない。脂抜きがしっかりと行われているからだろう。
しかし旨味は逃がすことなくしっかりと残っている。
しかも2個入っているから箸休めに1個、そして締めにもう1個、なんていう食べ方だってできる。
■人気の理由3/濃厚なつけ麺の量は最大〇〇〇グラム
武蔵の人気の理由。それはつけ麺にあると思う。
ぱっと見ではあるが、注文の比率としてはラーメンよりもつけ麺のほうが多い気がする。
麺の量が多いからなのか? などという根拠のない推測が頭をよぎる。
だがつけ麺のほうが麺の量の幅が多いのは事実だ。
ラーメンの場合だと麺の量は並盛か大盛しかない。
それがつけ麺になると並盛、中盛、大盛、特盛とある。
他の人の注文しているところを聞く限りでは特盛には段階があるらしく、一番少ない量で350グラム、最大は一キログラムとなっているらしい。
一キログラム。もはや単位が変わってしまっている。
それで料金が一緒なのだから驚きだ。
それにしても、いったい誰がそんな量を食べるというのだろうか?
話はさておき、俺も自慢のつけ麺を食べたくなったので再び武蔵を訪れた。
注文したのはスタッフおすすめの武蔵濃厚つけ麺。
そしてそのつけ麺がこれだ。
今回のつけ麺も「武蔵」という名がついているだけあって、角煮が2つと味玉がついている。
ちなみに今回注文したのは並盛だ。
推定約200グラム。
つけ麺が出てくるのを待っている間、その1キログラムの特盛を注文した人がいた。
つまりその人はこれの5倍の量を食べることになる。
見た目は普通の学生に見えたが、一体どこにそんな量の麺が入るのだろうか。
まあ何人かの友人と来ていたみたいだから最悪分けて食べる気なのだろう。
さて、まずはいつものようにつけ汁のほうからいってみよう。
濃厚とつくだけあってかなりドロッとしている。つけ麺においてはコッテリ目のつけ汁が好きな俺にとってはうれしい限りだ。
飲んでみるとその期待は裏切らない。
ラーメンの時点で味わい深かったスープに魚介の風味がさらにプラスされている。
これは絶対麺によく絡むやつだ。
麺はラーメンに使われていたやつと同じらしい。
適量を箸でとってその濃厚なつけ汁に浸し、一気にすする。
うん、あう。この味の濃さはつけ麺ならではのものだ。ラーメンでは味わうことはできない。
そしてこのつけ麺で俺が楽しみにしていたこと。それはこの濃厚つけ汁にどでかい角煮を浸し、角煮につけ汁の味をしみこませることだ。
つけ汁に浸った角煮はつけ汁の水分で光沢を得ている。
見ているだけでもう食欲がそそられる。
ではこの魅惑的な角煮をがぶり、と。
ああ、うまいわ。やっぱり。
ラーメンの時とはまた違う旨さがこの角煮にはある。
濃厚な味につられてあっという間に麺とチャーシューを食べ尽くしてしまった。
つけ汁の器を持ち上げて、その中身を俺は口の中に流し込んだ。
ああ、この濃さ。そして、このドロッとした感じ。
つけ汁単体で飲むのであれば、やっぱりこれくらいないと物足りない。
つけ汁は1杯までお代わりできるとのことであったが、麺がなくてもお代わりできるのだろうか?
試しに聞いてみようかとも思ったが、店の中にはまだ待っている人が何組もいる。
そういった人たちが少しでも早く席に座れるように譲るのが礼儀だろう。
つけ汁のお代わりは次の楽しみにとっておくことにして、今日のところはお暇しよう。
ごちそうさんでした。
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まとめ
さて、今回は麵屋武蔵新宿本店を紹介したが、いかがだっただろうか。
麵屋武蔵新宿本店は1998年に開店した。20年近く新宿、その中でも激戦区の小滝橋通り沿いで生き残り続けている。
それができるだけの活気と味がこの店にはあった。
ぜひとも一度この店を訪れてみてほしい。
【今回紹介した品】
・武蔵ラーメン 1120円
・武蔵濃厚つけ麺 1170円
麵屋武蔵新宿本店
・住所
東京都新宿区西新宿7-2-6
・電話番号
03-3363-4634
・営業時間
11:00~22:30
(写真と絵・鴉山翔一)
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