海外からの観光客が大喜びするのがこの界隈。
そう、新宿西口の「思い出横丁」だ!
昭和の歴史を感じさせるだけでなく、路地を歩くだけでも趣があって観光客からは、高い評価を得ている。
カメラを持って撮影している外国人もいるし、集団で焼き鳥屋を占拠している外国人もいる。
もちろん、日本人も飲みにきているぞ。
女性が1人でフラッとやってきたり、カップルでモツ煮をつついていたり、1人でちびちび飲んでいるオヤジがいたりと、庶民が幸せに飲めるエリアだ。
新宿西口「思い出横丁」には人気の店がいっぱいあるが、ワシがいつも行くのは、この店だ!
「野方屋」という焼きトン屋さんだ。
今回は、この「野方屋」を食レポするぜ!
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■庶民的で落ち着いて飲める「野方屋」
ワシは、「野方屋」へ週に2回から3回は行っている。
1人で行くこともあれば、グループで行くこともある。
昭和の雰囲気が漂っていて、何とも趣があるのだ。
庶民的な店なので気取る必要もないし、カッコつける必要もない。
だからこそ、落ち着けるのだ。
カウンターが7席ほどあって、出口付近に4人かけのテーブル席が1つ。
そんな小さな店なので、満席になっていると座れない。
1人のときは、詰めてもらって、無理矢理座ることもある。
若い人から年配の人まで客層はまちまちだが、ギュウギュウ詰めの席なので、どうしても隣の人と会話することになる。
この前は女流カメラマンさんと隣になって、話がはずんだ。
撮影した写真をスマホで見せてもらったのだが、この写真が過激なのだ。
男性器や女性器がモロに出ている写真だった。
何でも向い側にある「ALBATROSS」というバーの2階で写真展をやっているという。
ちなみに、「ALBATROSS」は「思い出横丁」内で唯一のバーだ。
いつか、「ALBATROSS」もレポートするので、楽しみにしていてくれ!
■新宿西口で一番おいしいガリ酎がここにあった!
さて、この日、ワシは、まだ開店間もない4時30分に入店した。
カウンターに座ると、すでに、もう1人、若い男性が座っている。
年齢を聞くと26歳。バンドでドラムをやっているという。
さて、まずは、ドリンクを注文しなくてはならない。
ワシが「野方屋」にくるとまず注文するのが「ガリ酎」だ。
酎ハイにお寿司のガリが入っているという飲み物である。
「野方屋」のガリは、ガリ酎に一番適したものを使っている。
マスターと奥さんが、何種類ものガリを試してみて、「これが一番!」と思ったものを使っているのだ。
このガリ酎には3つの魅力がある。
・魅力1/見て楽しめる!
酎ハイのなかに漂うピン色のガリを眺めているだけでも楽しいではないか。
まるで、ジョッキのなかに咲いた桜のようだ。
これこそ、水中花だ!
・魅力2/食べて楽しめる!
ガリというのは生姜である。
生姜は躰にいいのだ。
冷え性にも効くし、免疫力アップにもなるし、胃腸を丈夫にしてくれる。
他にも、抗菌、抗ウィルス、コレステロールの安定など、生姜パワーは底知れないものがあるのだ。
だから、ワシは、このガリ酎を注文して、いつも食べている。
・魅力3/飲んで楽しむ!
当然のことながら、このガリ酎には飲む楽しみがある。
ガリの甘みが酎ハイに溶け込んでいて飲みやすくなっている。
女性でもゴクゴク飲める。
ワシはいつも、隣の席の人たちに、このガリ酎をおススメしている。
外人さんにも、片言の英語で「ガリ酎、OK?」とか言ってススメるのだ。
そして、な、な、な~~と、満席状態の「野方屋」で、お客さん全員がガリ酎を注文したことがある。
そんな奇蹟を体験できるお店なのである!
■思い出横丁なら、まずは「モツ煮込み」でしょ!
さて、ドリンクは決まった。
次は料理だ。
今日は何にしようか?
まずは、「モツ煮込み」を注文してみた。
「野方屋」のモツ煮込みは、よそのモツ煮込みとさほど変わらないが味は悪くない。
大切りのモツがドンッドンッと自己主張しているし、それを味噌のダシが控え目に包み込んでいる感じがたまらない。
「四の五の言わずにオレについてこい!」
とモツが言えば、
苦労人女房の味噌ダシが
「はい。アンタが日本一の噺家になるためやったら、ワテはどんな苦労にも耐えて見せます」
と言っている感じがするんだよなぁ~~
夫婦善哉を感じさせる「モツ煮込み」は、
おそらくこの「野方屋」しかないだろう。
なにしろ、カウンターにはマスターと奥さんが並んで立っている。
マスターは東京出身みたいだが、奥さんは沖縄出身だとか・・・。
■新宿に来たら一度は食べて欲しい「肉巻きトマト」
「野方屋」は焼きトン屋さんだ。
だから、ここで、焼きトンを注文しないと失礼にあたる。
ワシが以前食べて、驚いたのは、トマトの肉巻きだ。
焼いたトマトの果汁と酸味がうまい具合に豚バラ肉にからみついているのである。
普通、肉がメインになるが、いやいや、どうして、トマトも負けてないのだ。
「お前さぁ。ダラダラと汁がこぼれ落ちてるじゃないか。もっとちゃんとしてくれよ」
と豚バラの亭主が文句を言うと、
「アンタ! なにさ! トマトをバカにしないでよ。嫌だったら、アンタのほうが出ていきなさいよ。ここは、私の両親が買ってくれたマンションなんだからね」
とトマトの奥さんが言い返す。
ま、とにかく、どっちも仲良くワシの口のなかに入るのだが・・・。
■「つくね」と「ハツ」を焼いてもらいました!
あと、何を焼いてもらおうか?
この日は、ちょっとお腹がすいていたので、「つくね」が食べたくなった。
ついでに「ハツ」も焼いてもらった。
「モツ煮込み」と「トマトの肉巻き」と「つくね」と「ハツ」。
それにお通しも食べたので、お腹は十分いっぱいになった。
満足! 満足!
「おい、おい、待ってくれよ! オレらのことも忘れないでくれよな」
とかしらや、はらみが言ってきそうだ。
もちろん「かしら」「はらみ」「たん」「れば」「しろ」「てっぽう」などもおいしい!
悩んだら、「おまかせ」で注文すればいい。
「おまかせ5本」が700円でお徳だ。
■外国人客とお友達になれちゃうお店!
新宿西口の「思い出横丁」は観光地化しているので、地方から出てきた日本人もいれば、外国から来たという人たちもいる。
先週は、若い女性ばかり4人、テーブル席に座っていたので、どこから来たのか、と尋ねてみたら
台湾から来たのだという。
英語がペラペラで、4人とも銀行勤務。Citibankだと言っていた。
他にも、以前、「写真を撮ってください」というカップルに言われて、撮ってあげたことがある。
そのカップルはシンガポールから来た新婚夫婦だった。
その場で、Facebookのお友だちになり、いまでも、メッセージがときどきやってくる。
ドイツの夫婦ともおしゃべりしたし、フランスから1人で来た青年とも友だちになった。
そのフランスの青年はスマホでフランスにいる母親とテレビ電話でお話しさせてくれた。
ま、そんなふうに、外人さんとお友達になれるお店なのだ。
だから、1人でフラッと行っても、十分楽しめる!
やったね!
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■まとめ
最後に、新宿西口の「思い出横丁」への生き方を教えておこう。
JR新宿駅の西口を出て、まずは地上へあがって欲しい。
JR新宿駅の西口は地下1階にあるから、ちょっとややこしいのだが、西口の地上にはバス停が目の前にあり、頭の上には小田急百貨店がある。
そこから小田急百貨店沿いに右手(大久保方面)へ歩くのだ。
そして、ユニクロの角を右に曲がると、すぐ左手に「思い出横丁」の入口の看板が目につく。
その細い通路を入れば、そこが「思い出横丁」だ。
今回紹介した「野方屋」は、その通路の出口付近の左手にある。
・店名/やきとん 野方屋
・住所/〒160-0023 東京都新宿区西新宿2-1-11
・TEL/03-3344-2057
(写真と文/ブッダ猫)
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