角打ち(かくうち)とは、
酒を購入し、その場ですぐ飲むことのできる酒販店のこと。
飲食店とは違う。
個人経営の小規模な店で、酒販店の一角にカウンターテーブルを備え、
そこで飲むことができる形態が多い。
サービスはなく、酒代は酒屋の販売価格のみとなる。
語源は諸説あり定かではないが、
「角打ち」の名称は
「量り売りされた日本酒を、四角い枡の角に口をつけて飲むこと」
「酒屋の店の隅(角)で酒を飲むこと」などに由来すると言われる。
類似した形態の店は、
近畿では「立ち呑み」、
東北地方では「もっきり」、
鳥取県・島根県東部では「たちきゅう」と呼ばれる。
■ビックカメラがお酒を販売するようになった!
ビックカメラは、
約10年前から雑貨や日用品と家電を組み合わせて販売する多角化戦略を展開。
2001年にアルコールを扱う「株式会社ビック酒販」を設立している。
その他、医薬品を扱う「ビックドラック」や
17年11月には化粧品やキーホルダーといった家電以外の品ぞろえを充実させた
新業態店「ビックカメラセレクト原宿店」をオープンしている。
現在、ビック酒販は、グループ店のフロアーに間借りする形で39店舗が営業している。
そのうちの、お台場の商業施設「アクアシティお台場」の4階にある、
「ビックカメラリカー アクアシティお台場店」だけは酒類専門店。
以前、新宿マガジンでも「ヨドバシカメラ」と「ビックカメラ」が
お酒を販売しはじめたことを記事にしたが、
今回は「ビックカメラ」の角打ちを取材してみた。
そう。
「ビックカメラ」のお酒売り場コーナーには角打ちスペースがあるのだ!
■小田急ハルクの2階は「お酒のテーマパーク」だ!
JR新宿駅の西口を出てすぐ右手に見えるのが小田急ハルクだ。
このハルクのなかに「ビックカメラ」が入ったのが2002年こと。
いまではすっかり新宿西口の顔になってしまった感がある。
ハルクといえば地下の食料品売り場にしか人の流れがなかったのだが、
最近ではビックカメラに人が流れている。
接客業というのは、来店頻度を高めることが生命線だと言ってもいい。
「ビックカメラ」はその来店頻度を高めるのがうまい。
まあ、とにかく広い店内にいろんな種類のお酒がある。
酒好きにはたまらない。
まさにお酒のテーマパークだ。
「ディズニーランドより楽しいんだけど!」
狂喜乱舞する呑兵衛の叫び声が聞こえる。
珍しい日本酒もあるし、定番のパック酒もある。
鏡開き用の酒樽もある。
「あ、これ見たことある! 木槌でバーンって割るんでしょ!」
と子どもが目を輝かせている。
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■カウンター席で試飲ができる!
角打ちというのは、だいたい立ち呑みになるのだが、
「ビック酒販 新宿西口店」では、15席ほどのカウンターがある。
座って酒が飲めるのだ。
素晴らしい!!
10時から21時のどの時間帯に行っても、満席状態になっているので、
運がよければ座れるかも・・・。
外人さんも、どこで情報を仕入れてくるのかわからないが、
外人さんどうしで座っていたりする。
試飲できるワインやらウィスキーやら日本酒やら焼酎やらが、
カウンターの上に貼ってある。
その日によって銘柄が違うのでチェックしときな!
60mlほどを原価で飲ませてくれる。
何種類か少量を飲んでみて気に入ったものを購入すればいい。
もちろん、試飲だけして購入せずに帰ってもかまわない。
グラスに氷も入れてくれるし、
お皿やお箸もくれる。
日替わりで、日本酒が無料で試飲できる。
店のスタッフに「無料の試飲がしたいんですけど」と言えば、
すぐに持ってきてくれる。
お猪口に1杯だけ無料で飲める。
価格表記は税込みでキャッシュオン。
毎回カウンターでのレジ清算。
ちなみにこちらでのお酒は、一人3杯までのルールがある。
■店内の好きなお酒を購入してその場で飲む!
やはり角打ちの醍醐味は、
その場で好きな酒を買って、その場で飲むこと!
店内には豊富な種類の酒がずらりと並んでいる。
世界各国の珍しいビールがある。
小瓶のビールも、缶ビールも種類は豊富。
瓶ビールでも、店員に栓抜きを借りて飲めばいいし、グラスも貸してくれる。
日本酒はもちろん、カップ酒も豊富な種類あるし、
飲みきりの小瓶も冷蔵庫にいっぱいある。
ウィスキーのミニボトルもあるので、
シングルモルトの高級ウィスキーを原価で飲むことができる!
もちろん、ワインのボトルを数人で1本空けるというのもアリだ。
ベビーカーを押している主婦が立ち止まったご主人に、
「みてみて、ここで飲めるみたいだよ!」
と目を輝かせていた。
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■珍しいおつまみがいっぱい!
酒とくれば、やはり「おつまみ」だ。
酒販店ならどこでもあるような「おつまみ」は当然そろえてある。
それ以外も、海外の珍味や、みたこともないようなチーズのお菓子とか、
とにかく種類が豊富。
眺めているだけでもお腹がいっぱいになる!
実演コーナーでポップコーンを作っていたり、
肉じゃがを作っていたりすると、
それを無料で試食できたりする。
電気鍋の実演販売だったり、
ポップコーンメーカーの実演販売だったりする。
ま、見ていると、そうした電気調理器具を買いたくなるものだ。
豚ベーコンやら、激辛ナッツやら、
店内の隅々まで探索したくなる。
「カップ焼きそば」とかもあったので、
もしかするとお湯を入れてくれるのかもしれない。
※残念ながら今回は「カップ焼きそば」はチャレンジしなかった。
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■まとめ
今回はビック酒販 新宿西口店を紹介したが、
東口店(ビックロ内)にも同じような角打ちコーナーがある。
しかし、東口店は、カウンター席が4つしかなくて、
角打ちコーナーも狭いので、イマイチ感があるので要注意。
ま、とにかく1,000円もあれば、十分に酔える、ステキなお酒のテーマパークだ!
●ビック酒販 新宿西口店
最寄り駅: 新宿西口駅から131m
TEL: 03-5326-1111
住所: 東京都新宿区西新宿1-5-1 新宿西口ハルク 2F
営業時間: 10:00~21:00
定休日: なし
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