関東三大酉の市と名高い花園神社の酉の市はどんな祭なのか


    早いもので今年も残り2か月。

    年末に向けて各地で縁起物が売られる様々な催しが行われているかと思います。

    さて、そういったイベントの中で11月になると神社などで行われる催しとして有名なものの一つに「酉の市」があります。

    都内でも様々な場所で行われますが、新宿で行われる酉の市も有名です。

    そこで今回は新宿の花園神社で行われる酉の市について紹介していきたいと思います。







    ・酉の市の起源

    そもそも酉の市はいつぐらいから始まったものなのでしょうか。

    調べてみると、仏教、神道、そして史実に基づいた起源といった具合に3つのパターンがあるようです。

     

    まず仏教的な起源。

    仏教的な起源では浅草西の寺である長国寺の鷲妙見大菩薩の開帳日に行われた市が始まりだと言われています。

    1630年から1669年の間に酉の市が始まり、その100年後には既に酉の市は人気の位置となっていたようです。

     

    続いて神道的な起源。

    こちらに関しても同じく浅草にある鷲神社では、日本武尊が東夷討伐の折にこの神社に立ち寄って戦勝祈願を行い、その帰路にお礼参りをしたのが酉の日だったことからこの日を祭の日と定め、酉の市が行われる日になったと言われています。

    しかし、こちらに関しては日本武尊が生きていたとされているのは西暦72年から112年頃でそんな時期から酉の市が開催されていたわけではないだろうと疑問視されているようです。

     

    最後に史実的な起源。

    史実的なものでは足立区にある花又大鷲神社で行われていた収穫祭です。

    境内では収穫物や農具などが売られていたほか、参拝者は神社に鶏を奉納して祭りの後に放つ、というものがあったそうです。

    この祭りの際に辻賭博が行われていたのですが、幕府によって禁止になったことで多くの人が浅草の酉の市へと移りました。

    その際に農具などを売る祭から縁起物を売る祭になったといわれています。

    酉の市名物でもある熊手が豪華になったのもこれに起因しているとのことです。

    ちなみに熊手が縁起物として扱われるようになった要因として有名なのが「福を掻き込む」という説の他に、熊手の形が鷲の足に似ていることから「福を鷲掴みにする」という意味もあるそうです。

     

    ・酉の市と新宿の関係性

    ここまで見ると酉の市は浅草などがメインで、新宿は特に何の関係もないようにみえるかもしれません。

    ですが今日、関東の三大酉の市として鷲神社、府中の大和魂神社、そして新宿の花園神社が名前を連ねています。

    なぜそこまで大きな祭になったのでしょう。

    新宿の場合、立地的に多くの人が集まりやすいというのもあるかと思いますが、花園神社はなんの縁もないのに酉の市をやっているというわけではありません。

    実は、花園神社にも末社に大鳥信仰の総本社である大阪の大鳥神社が合祀されています。

    この大鳥神社では関東のような出店などがある酉の市ではないのですが、酉の日には「酉の日祭」というお祭りが開催されます。

    それに起因して花園神社でも酉の市を行うようになったと言われています。

     

    ・花園神社の酉の市の様子

    さて、関東三大酉の市と言われている花園神社の酉の市はどんな感じなのか見ていましょう。

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    ちなみに画像はすべて昨年の酉の市の様子です。

    写真で見ていただくとわかるかと思いますが、人の数がとんでもないことになっています。

    酉の市が行われる際には、花園神社の周辺には多数の出店が軒を連ねています。

    様々なお店がありますが、熊手を売っているのは主に境内の中です。

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    卓上用のものから掛け時計のように壁に引っ掛けるサイズのもの、はてには「いったいどこにそんなデカいの置くんだ?」と疑問視したくなるようなとんでもなく大きい熊手もあったりします。

    まあそこまでのサイズのものとなるとどこかの大きな企業やデパートなんかに飾るんですかね。

    訪れる人の数が多いからなのか、歩いていると手締めの掛け声が聞こえてくることがよくあります。

    熊手の買い方について調べてみたところ、熊手の値段から値引きをお願いし、支払うときはその値引きしてもらった金額をご祝儀として渡すというのが通の買い方らしいです。

     

    またこの日は花園神社の参拝者の数もとんでもないくらいに増えます。

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    花園神社は商売繁盛などの他に芸能事にもご利益があると言われているので、そういった人たちも集まっているのでしょうか。

    普段とは比較にならないくらい参拝客が多いです。

     

    では境内の外のほうを見てみましょう。

    道路に面した境内の外はというと、食べ物を売っている出店が多いです。

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    場所によってはちょっとしたイートインのようなスペースを取っているところもあるため、座ってゆっくり食事をとることができます。

     

    ・酉の市が開催されるのは?

    酉の市が開催されるのは11月の「酉の日」です。

    酉の日というのは毎年異なり今年は11月1日、13日、25日と3回行われ、それぞれ「一の酉」、「二の酉」、「三の酉」と言います。

    ちなみに三の酉年は火事が多くなるという言い伝えがあるようです。これが言われるようになった要因は諸説あり、寒さが増す三の酉が行われる時期になると火の取り扱いが多くなるからといったものや、旦那が酉の市へ行くと見せかけて吉原へ行くのをためらわせるために女房達が言い始めたというものもあります。

    そもそも三の酉がある年はだいたい1年おきにありますので迷信じゃないのかと思う人もいるかと思いますが、江戸時代に10万人の犠牲者を出した大火事が三の酉のある年に起こっています。

    当時の江戸では火事は大敵でしたので、やはりその経験から今でも語り継がれているのかもしれません。

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    まとめ

    酉の市が開催されている日は平日にも関わらず多くの人が集まります。

    人が多くなるに伴ってなかなか前に進むこともできないという事もありますので、時間に関しては余裕を持って訪れたほうがいいかと思います。

    またその際は、花園神社の最寄り駅である新宿三丁目駅から行った方がいいかもしれません。

    花園神社の酉の市では酉の日の前に「前夜祭」も開催されます。

    前夜祭は酉の位置が行われる前日の夕方から夜の2時まで行われるそうです。

    その翌日に行われる酉の市の本祭は昼頃から同じく夜2時までです。

    今年の場合、三の酉の日は三連休の真っただ中ですので、気になった方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

    いつもは祭の様子を見ているだけですが、今年は花園神社を訪れて熊手を買ってみようと思います。

    (写真と文/鴉山翔一)

    花園神社

    ・住所

    東京都新宿区新宿5-17-3

    花園神社地図

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