東京都内の大きな駅の周辺には大体大手の家電量販店が出店しています。
新宿もその例に漏れず、ヤマダ電機、ビックカメラ、そしてヨドバシカメラの三大大手家電量販店が軒を連ねています。
その3店舗の中でもヨドバシカメラといえば新宿というイメージを持つ人は多いのではないでしょうか。
実際、ヨドバシカメラのCMソングでも「新宿西口駅の前」と西新宿のお店がメインであるように歌われています。
今回はそんな西新宿を代表する家電量販店「ヨドバシカメラ」にスポットを置いてみました。
・店の由来は地名から
ヨドバシカメラは1960年、カメラや写真用品といったものをメインにしたお店「藤沢写真照会」を渋谷区本町にオープンさせました。
その7年後に現在の西新宿に株式会社として設立、その後会社名をヨドバシカメラに変更します。
そして社名が変更された翌年に現在のヨドバシカメラ新宿西口本店がオープンしました。
この社名の「ヨドバシ」というのは当時西新宿の辺りは「淀橋」という地名だったことが由来となっています。
通常大きな電器屋というと、どこかのビルにテナントとして入るというのが一般的ですが、このヨドバシカメラ新宿西口本店はその形には当てはまりません。
というよりも、かなり大きくかけ離れているといったほうがいいでしょう。
なぜなら、売る商品に合わせて多数の建物に分散しているからです。
開店当初は現在のマルチメディア北館だけでしたが、規模拡大に合わせて周辺のビルを買収していき、今日のような形になりました。
特にマルチメディア館は変化が凄まじいです。
当初はオフィスビルだった現マルチメディア北館の売り場は三階までしかありませんでしたが、徐々に売り場を改修したりエスカレーターを設置したことで現在のような形になりました。
・いくつもある専門的な売り場
さて、西新宿にあるヨドバシカメラ新宿西口本店といえば、様々な建物に売り場があることが特徴だと先ほども紹介しました。
現在、ヨドバシカメラ新宿西口本店は全部で10を超える売り場に分かれています。
内訳としては、
- マルチメディア北館
- マルチメディア南館
- マルチメディア東館
- トラベル館
- カメラ館
- プリント館
- 修理フィルム館
- 携帯アクセサリー館
- ゲーム・ホビー館
- 時計総合館
- 携帯スマートフォン館
- ガチャポン館
ではそれぞれの建物について紹介していきましょう。
まずはマルチメディア館。
マルチメディア館は北館、南館、東館といった具合に3つありますが、3つの建物が繋がって外に出ることなく行き来ができますので、ここでは一つの建物として扱います。
写真に写っているのはマルチメディア北館で、西新宿のヨドバシカメラの中心ともいえる建物です。
元々マルチメディア館は北館の1つだけでしたが、現在は隣接する南館と東館を自由に行き来できるように売り場が改装されています。
当時分かれていた名残として、それぞれの建物に移動すると同じフロアであっても高さが違います。
「マルチメディア」という言葉通り、この建物ではパソコンや冷蔵庫、エアコンといった様々な家電が扱われています。
多くの電化製品はこの建物で買い物をする事になります。
続いてスマートフォン館。
ヨドバシカメラ新宿西口本店の数ある売り場の中では一番新しい売り場になります。
場所はマルチメディア館の向かいです。
1階はスマートフォンや、SIMカードが売られています。
そして2階はいわゆるアウトレット商品が販売されています。
電化製品のアウトレットというとどういうものがあるのかと思う人もいるかと思いますが、具体的なところで言うと、モデルが古いものや店舗で展示品として扱われていたものがアウトレットとして扱われることもあるようです。
年式だとかに特に気にならない人や少しでも安く買いたいという人にはオススメかもしれません。
またスマートフォン館の地下には自転車の売り場があります。
この新宿西口店では珍しく、自転車の試乗車場があります。
一度乗ってどんな感じかを知ってから買うことができるので安心かもしれません。
しかし、なんで電器屋で自転車が売っているのか?
中を覗いてみたら、電動アシスト自転車が多く並んでいました。
はい。そういう事です。
気を改めて、どんどん行きましょう。
3つ目はカメラ館。
場所はマルチメディア南館の向かいです。
「カメラ」と店の名前に入れているだけあって、この建物にはカメラに関係する様々なものが並んでいます。
1階が一眼レフやビデオカメラといったカメラ本体が並んでいます。
2階が交換用レンズ。3階が撮影に使う照明機材や望遠鏡、顕微鏡といった製品。
そして4階5階が三脚やカメラバックといったカメラ関係の商品を扱う売り場になっています。
ではそんなカメラに関係した建物を2つ紹介しましょう。
どちらの建物もカメラ館とサイゼリアの間にある路地を入ったところにあります。
まずはフィルム館。
現在はほとんど見なくなったカメラのフィルムや現像に必要な現像液を扱っています。
またこの建物ではカメラの修理の受付も行っているようです。
他の店で購入したものも受け付けているとのことなので、カメラで困った事があったら訪れてみるのもいいかもしれません。
次にプリント館。
先ほど紹介したフィルム館の隣にあります。
写真のプリントの受付を行っている建物です。
また店内にはセルフプリントの機械も設置されています。
ではそれ以外の建物の紹介に戻りましょう。
6つ目に携帯アクセサリー館。
先ほど紹介したプリント館の前にあります。
スマートフォンのケースや画面の保護シートが並べられています。
マルチメディア東館の前にも入口があるので、そちらから入ることもできます。
7つ目に時計総合館。
これまで紹介した建物から少し離れています。
離れていると言っても1ブロックもありません。
マルチメディア北館と携帯アクセサリー館の間にある通りを都庁方面に進むだけです。
西新宿のセガから斜め右のところといってもいいかもしれません。
腕時計、目覚まし時計、壁掛け時計など様々な種類の時計が扱われています。
また、最近話題にもなっているウェアラブル時計が置いてあるのはこの建物です。
時計以外にも眼鏡やサングラス、ブランドバックや高級筆記具なども置いてあります。
8つ目にトラベル館。
マルチメディア北館の対角線上のところにあり、東館の隣です。
以前紹介したル・モンドが向かい側にあります。
旅行の際に使用するスーツケースやトラベル用品の他、アウトドア用品が並んでいるのがこの建物になります。
9つ目にゲーム・ホビー館。
ここは以前、模型を買うならオススメの店というので紹介した場所です。
ゲーム・ホビー館はマルチメディア館のちょうど裏の位置にあります。
所謂版権物のプラモデルは2階、戦車や車、鉄道模型といったものは3階の売り場にあります。
いよいよこれが最後です。
最後に紹介するのはガチャポン館。
ゲーム・ホビー館の向かいにあるのですが、知らない人はそんな場所があることも知らないという人もいるかもしれません。
ガチャガチャの機械は地上にあるもの以外に地下のフロアにも並んでいます。
というか、地下のほうがメインといえるでしょう。
ずらりと並んでいるガチャガチャの総数はヨドバシカメラによると500台あるそうです。
試しに数えてみましたが、何度やっても途中でわからなくなってしまいました。
ですが、400台以上あるのは確実でしょう。
・2020年に新たな売り場が誕生するという噂も
現在スマートフォン館として使われているMY新宿第二ビル。
ここはかつて高速バスのバスターミナルとして使われていました。
現在、その場所はベンチが置かれポケモン広場という名前になっています。
ポケモンGOのポケストップがある関係か、休日になると多くの人がここに集まります。
このMY新宿第二ビルは元々別の会社がの所有権を持っていましたが、現在はヨドバシカメラが所有権を持っています。
なぜこのビルをヨドバシカメラが買収したのか。
それは現在バラバラに散らばっているヨドバシカメラの売り場をまとめようという考えがあるからです。
当初は2014年までにビルを壊して2017年までに建物を作って開業する、という計画だったようですが、2018年の今日でもまだ工事は行われていません。
またマルチメディア北館と西新宿のランドマークであるコクーンタワーの間にある空き地でも現在ビルを建てる工事が行われていて、ここにもヨドバシカメラの売り場が入るという噂もあります。
2020年までに間に合わせるという話ではありますが、どうなるのかは現状では詳細が分かっていません。
ですがこういったパターンはヨドバシカメラでは前例があるようで、大阪の梅田でも似たような事があったようです。
どうなっていくのかは気長に待ってみるとしましょう。
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まとめ
ヨドバシカメラは長い間、新宿に店を構えてきました。
その間、多くの人がこの店を訪れてきましたしこれからも変わらない事でしょう。
2018年現在、迫る2年後の東京オリンピックに向けて日々変わり続けています。
それに合わせて新宿のヨドバシカメラも変わっていくかもしれません。
これからどうなっていくのか。
ある意味楽しみでもあります。
今後の変化に期待しましょう。
(写真と文/鴉山翔一)
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