「都営大江戸線」は、1991年12月10日に開業した、比較的新しい地下鉄だ。
だから、地下鉄のなかでも、一番深いところを走っている。
起点は都庁前駅で、終点は光が丘駅だ。
環状の路線を形成しているが山手線などの「エンドレス環状型」ではなく
「6の字型」になっている。
そして、ここに大きな問題点がある。
それは、JR新宿駅から、都営大江戸線に乗り換えようとしたとき、迷ってしまうのだ。
たぶん、はじめて新宿に来た人は100%迷うだろう。
知らない人がいたら、ぜひ教えてあげて欲しい。
ちなみに「大江戸線」という名称だが、公募して一番多かったのが
「東京環状線」(愛称として「ゆめもぐら」)
ところが、当時の都知事の石原慎太郎が
「この路線は環状線じゃない」と言ったことで再選考することになった。
「都庁線」という案もあったらしい。
で、石原都知事が「オレは『大江戸線』なんてのがいいと思う」とおしたのだそうだ。
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■なぜ都営大江戸線の乗り換えで迷うのか?
まずは、都営大江戸線の路線図をもう一度、見ていただきたい。
「都庁前」という駅があって、そこを中心にして上と下で路線が分かれている。
左に行けば「光が丘」の駅だ。
そして注目していただきたいのが、「新宿」駅と「新宿西口」駅だ。
この2つの駅の改札口が、歩いて5分ほどのところにあり、
しかも、な、な、な~~んと!
2つとも、JR新宿駅の西口にあるということ!
これは、どう考えても迷うでしょ。
大江戸線の「新宿駅」も西口にあるのに、
もうひとつの駅が「新宿西口駅」となっているのだ。
え? マジで?
しかも、しかも、しかもだ!
「都庁前駅」もJR新宿駅西口から歩いて5分ほどのところにある!
マジで?
西口に3つの駅が徒歩5分ほどの距離に集中してる!
ということは、JR新宿駅から都営大江戸線に乗り換えようとしたとき、
歩いて5分ほどのところに3つも駅があるということになる。
いったいどうすればいいのか?
たとえば「春日」に行きたいのに都営大江戸線の「新宿駅」に行ってしまったら、
いったん「光が丘」行きの電車に乗って「都庁前」まで行き、
そこで乗り換えなければいけない。
間違えて反対側の電車に乗ってしまうと、かなりの遠回りになってしまう。
これは、マズイよね。
だから、大江戸線に乗るときは、事前に行きたい場所を確認して、
「新宿駅」から乗るか、「新宿西口駅」から乗るかを決めなければいけない。
これって、ややこしいよね。
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■JR新宿駅西口改札の地下から大江戸線の駅へ行く方法
では、まず、地下からいくパターンを説明しよう。
JR新宿駅の西口改札を出ると、目の前に地下広場が広がる。
これをよく間違えて西口中央改札へ出てしまったり、
小田急口や京王口から出てしまう人がいるので要注意。
地下から都営大江戸線の「新宿西口駅」へ行く
JR新宿駅の西口改札を出て、地下広場へ出てみよう。
この画像のように、かなりの人が混沌として歩いている。
地下広場のいたるところに指示看板が出ているが、わかりづらい。
どうしても迷ってしまったら、この地下広場に交番があるので、
そこで尋ねるといいだろう。
都営大江戸線の「新宿西口駅」へ行くには、この地下広場を右へ行く。
右というのは、東京メトロ・丸の内線の「新宿駅」がある方向だ。
公衆トイレがあるので、そのトイレの横の階段を降りる。
ちなみに、そこにエレベーターがあるが、これが、かなりユニークなエレベーターで、
わずか2メートルくらいの段差を降りるためのエレベーターだ。
車いすの人たちのことを考えて設置されているので、健常者がこのエレベーターに乗ると、
ちょっと恥ずかしいことになる。
ま、とにかく、トイレの横の階段を降りると、そこに地下通路が見えてくる。
そして、駅の改札口が見えるが、これは丸の内線の新宿駅だ。
この丸の内線の新宿駅の向こう側に、さらに下へ降りる階段がある。
左手に小田急ハルクの入り口がある。
このハルク入り口の横の階段を下へ降りるのだ。
かなり深いところへ降りていくことになるが、
そこに都営大江戸線の「新宿西口駅」がある。
地下から都営大江戸線の「新宿駅」へ行く
次に、地下から都営大江戸線の「新宿駅」へ行く方法を説明しよう。
まずは、西口の地下広場から左手へ向かって歩く。
献血ルームがある方向だ。

休日になると、このあたりにボランティアガイドが立っているので、気軽に声をかけてみるといい。
献血ルームをすぎると、「小田急エース南館」というショッピングモールがある。
このモールの入り口の左手にはお茶屋さん、右手には喫茶店がある。
この「小田急エース南館」というショッピングモールを突っ切って行くのだ。
「小田急エース南館」が終わると、京王新線の駅が見えてくる。
この京王新線の駅の手前に都営大江戸線の「新宿駅」がある。
もしかすると見落としてしまうかもしれない。
それくらい、よくわからない駅だ。
ときどき駅員さんが立っていて、案内してくれるので、気軽に声をかけてみるといい。
ま、とにかく、この改札口から入れば都営大江戸線の「新宿駅」のホームにたどり着ける。
ただ、ホームまで、かなり下へ降りていくことになる。
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■JR新宿駅西口改札の地上から大江戸線の駅へ行く方法
JR新宿駅の西口改札は、地下に出るようになっているのだが、
間違えて、地上に出てしまった場合、どうやって行けばいいか?
西口の地上の風景は現在、
右手に小田急ハルクが見えて、左に京王デパートが見える。
真正面には、コクーンタワーや都庁が見える。
地上から都営大江戸線の「新宿西口駅」へ行く
大江戸線の「新宿西口駅」へ行くには右手に進めばいい。
右手というのは、ユニクロや思い出横丁がある方向だ。
思い出横丁のゆるやかな坂道を下っていくと、大ガードの交差点が見えてくる。
この大ガードの交差点の手前に、
大江戸線の「新宿西口駅」へ降りていく階段が口を開けている。
この階段を降りていけば、大江戸線の「新宿西口駅」の改札がある。
地上から都営大江戸線の「新宿駅」へ行く
大江戸線の「新宿西口駅」へ行くには左手に進めばいい。
左手へ行くと京王デパートがある。
この京王デパートの下に京王線の新宿駅がある。
京王デパートの脇の道を歩いて、京王デパートの角を曲がる。
すると直線の長い歩道が見えてくる。
右にはリムジンバスの乗り場がある。
この直線の長い歩道を歩くと、左手にルミネの入り口が見える。
この入り口に「JR新宿駅・南口」という看板がある。
この看板の左に「都営大江戸線(新宿駅)」とある。
この入り口から入って、すぐ右手にエスカレーターがあるので、
このエスカレーターで下に降りる。
下まで降りたら、そこに京王新線の駅があり、
その脇に都営大江戸線の「新宿駅」がある。
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■JR新宿駅の西口改札から大江戸線の「都庁前駅」へ行く
最後に、「都庁前駅」への行き方も解説しておこう。
JR新宿駅の西口改札を出ると地下広場が広がっている。
この地下広場を右に行くと交番がある。
左へ行くと都庁への道が伸びている。
どちらへ行ってもいいのだが、とにかく、西へまっすぐに伸びた地下通路が2つある。
この地下通路をまっすぐに西へ向かえばいい。
すると、いつの間にか地下から地上へ出る場所がある。
地上へ出る手前に、都営大江戸線の「都庁前駅」へ降りていく階段が口を開けている。
この階段を降りていけば迷わず「都庁前駅」にたどり着く。
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■まとめ
広島の田舎かから出てきたとき、
電車の駅がデパートの地下や2階にあるというのに驚いたことがある。
電車の駅というものは、田んぼのなかにあるものだと思い込んでいたからだ。
新宿には繁華街だけでも、いくつか駅がある。
JR新宿駅やら、小田急新宿駅やら、京王新宿駅やら、西武新宿駅やら、
地下鉄になるとさらに新宿三丁目駅まである。
田舎から出てきた人たちにとっては、わけがわからない。
なんとかならないものだろうか?
ちゃんと学べということかもしれない。
人間は環境によって変化し成長していくのかもしれない。
(写真と文/ブッダ猫)
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