新宿区内の沖縄料理店を食べつくすプロジェクトの
9軒目は新宿3丁目の「かりゆし」
「かりゆし」とは、沖縄の方言で「めでたい」という意味。
「かりゆしウェア」というファッションの名前にもなっている言葉だ。
「かりゆしウェア」を直訳すると「おめでたい服」となる。
ま、とにかく沖縄の人はめでたいことが大好きなのだ。
果たして、新宿3丁目の沖縄料理店「かりゆし」には、
どんなおめでたいことが待っているのか?
西新宿に住むミリオネア夫婦が行ってみた。
スポンサード リンク
■東京メトロ「新宿3丁目駅」から徒歩7分くらい
ネット情報によると、東京メトロ「新宿3丁目駅」から徒歩1分と書いてあった。
ちょっと待てよ!
いくらなんでも1分では行けない。
以前、新宿マガジンで紹介した
「海森」と「城(ぐすく)」と同じ路地に「かりゆし」はある。
「海森」や「城」のほうが、よほど駅に近い。
「新宿3丁目駅」からせいぜい歩いて7分くらいだろう。
住所は、
ここの路地は何度も来ているので、ミリオネア夫婦は迷うことはない。
前から「かりゆし」は気になっていて、「いつか行かなきゃね」って、言っていたのだ。
紫色の看板がやけに目立つ。
足元の看板は白地に青い文字で「沖縄料理・かりゆし」と書いてある。
入り口にタバコの自動販売機があり、その横に階段がある。
階段が狭いので、もしかすると見落とすかもしれない。
階段を降りて、地下に入っていくと、店内は広くて開放感がある。
靴を脱いで店内に入っていく。
カウンターと座テーブル、それに沖縄民謡のステージがあった。
ウミガメのはく製も見事だ。
沖縄ではウミガメは神さまの使いだと信じられていて、大変、縁起のいい生き物だ。
また、甲羅が美しく輝いていて、健康長寿を暗示しているようだ。
ウミガメの甲羅をしっかり見ておけば、その日の夜には、亀の夢を見るはず。
亀の夢は吉夢。
夢に亀がたくさん出てきたら健康長寿だけでなく、大金持ちになる前兆。
「こういう雰囲気、好きだなぁ」
と夫が目を輝かせる。
「有名人の色紙があるよ」
と妻が、ガレッジセールの色紙を見つけた。
「ゴリさんとか、この店に来てるんだねぇ」
と夫。
■お客同士がすぐ友だちになるような雰囲気
若い女性店員が席に案内してくれた。
座テーブルの席だ。
「意外に、女性客が多いね」
と夫が周囲を見回す。
7割がたは女性客だった。
夫婦が座った隣は、女性のグループ客で、泡盛をガンガン飲んでいた。
その向こうの座テーブルも女性だけのグループ客だ。
あとは、男女混合のグループ。
カウンターに若いカップルがいた。
「カウンターがあるから1人飲みにも使えるね」
と妻がカウンターを見る。
年配の男性客が1人で飲んでいるようだが、隣のカップル客と、
なにやら楽しそうに話していた。
「沖縄料理店って、どこもそうだけど、お客同士が友だちになっちゃうような雰囲気があるよね」
と夫が言う。
「沖縄民謡の生演奏がはじまると、たぶん、みんな踊り出すんじゃない?」
と妻が嬉しそうに言う。
実際、隣の座テーブルに、男女混合の中年グループがやってきたとき、
1人の男性が、いきなりミリオネア夫婦に話しかけてきた。
そして、いつの間にやら、打ち解けた感じになり、みんなが笑い出し、
ついには、一緒に乾杯する仲になってしまった。
どういうことだろう?
この店の魔力なのか?
沖縄の魅力なのか?
「かりゆし」は、そういう店だ。
■ハブ酒に体がカッカと火照ってしまった!
この日、夫婦が飲んだお酒は、
・泡盛 南風43度 1,000円
・ハブ酒 1,000円
スポンサード リンク
どちらも、胸がカーッと熱くなる!
喉元を熱い液体が通り過ぎたあとは、体じゅうがカッカと火照ってくる。
これぞ、沖縄!
これぞ、泡盛!
やったね!
酔いが一気に回ってきた。
「愛してるよん」
と赤い顔をして夫が言う。
「私も、愛してるよぉ~~」
と妻が答える。
座テーブルの対面に座っているので、手を伸ばして夫婦は指をからめる。
「ラブラブですねぇ」
と隣のグループ客が冷やかす。
「ええ。私たち、新婚なもんですから」
と妻が応じる。
「1年半前に結婚したんですけどね」
と夫。
「私たち、10年までは新婚だと思ってるんで。そして、10年過ぎたら、また、新たな新婚になるんです」
と妻が笑う。
■おつまみは「トウフヨウ」と「わたがらす」
「つまみは、何にする?」
「お腹、すいてないので、軽くトウフヨウとかでいいんじゃない?」
と妻。
・トウフヨウ 400円
「豆腐よう(トウフヨウ)」は、島豆腐を米麹、紅麹、泡盛で発酵・熟成させた発酵食品だ。
中国や台湾の「腐乳」は、雑菌の繁殖を抑えるために塩漬けにするのに対して、
「豆腐よう」は泡盛漬けにする。
「かりゆし」のトウフヨウは、かなり濃厚。
堅さも十分。
匂いもキツイ!
これぞ、トウフヨウって感じ。
豆腐というよりも、チーズに近い食感であることは、
沖縄料理マニアの方々はすでにご存知のはず。
お腹がすいたときにバクバク食べるようなものじゃない。
少しずつ崩して、舐めながら口に入れる。
すると、口のなかに濃厚な麹の香りが広がるのだが、この匂いが泡盛と相性がいい。
トウフヨウの香りが漂う口の中へ、キツメの泡盛を流し込めば、喉から胸にかけて、
幸福感が広がって行く。
「やっぱり、泡盛にトウフヨウは合うよね」
と妻がグラスを傾ける。
「この、わたがらすって何? スクガラスは沖縄料理でよく出て来る、豆腐の上に塩辛い小魚が乗ったやつだよね」
と夫が質問する。
「わたがらすはね。カツオの塩辛」
と妻は素っ気なく答える。
・わたがらす 300円
それから、ヒラヤーチも頼んだ。
これは、沖縄風お好み焼きとメニューには書いてあるが、
広島のお好み焼きをイメージしてはいけない。
どちらかというと、韓国料理のチヂミに近い。
・ヒラヤーチ 650円
スポンサード リンク
■まとめ
入店したのが22時を過ぎていたので、島唄ライブは見ることができなかった。
どんな雰囲気になるのか気になるところだが、
たぶん、盛り上がるのだろう。
毎週日曜日に三線教室もやっているらしい。
マジで教室に入ろうかなと思ってしまう夫だった。
1人飲みもできるし、グループでもOK、デートにも使える。
料理もまずまずおいしかった。
雰囲気も最高!
新宿マガジンとしては星4つを進呈しよう!
★★★★
沖縄料理 かりゆし
- お問い合わせ
03-3341-3179
- 住所
東京都新宿区新宿3-10-10 要会館 B1F
- 交通手段
新宿三丁目駅徒歩1分
新宿三丁目駅から200m
- 営業時間
17:00~24:00(L.O.23:00)
- 定休日
月曜日
- 席数
60席
- 全面喫煙可
(写真・ブッダ子猫/文・ブッダ猫)
コメント