「いちゃりば、ちょーでぃー」という沖縄の方言。
沖縄出身者じゃなくてもみんな知ってるはず。
「一度会えば兄弟」という意味。
そんな素敵な言葉を店名にした沖縄料理店がある。
それが『いちゃりば 新宿三丁目店』
沖縄料理店プロジェクトの2件目はこの『いちゃりば新宿三丁目店』に決定。
西新宿に住むミリオネア夫婦が、新宿区内の沖縄料理店を食べつくし、飲みつくし、
さらに、沖縄好きな人たち、沖縄出身者たちの意見も聞いて、
ベスト3を決めるという、あまり壮大ではないけど、おもしろそうな企画なのだ。
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■新宿3丁目駅の地下道からC4出口で地上へ
日本には「一期一会」という言葉がある。
「袖触れ合うも他生の縁」という言葉もある。
さらに、広島のおばあちゃんが言っていた。
あくびをしたとき、隣の人に、あくびが伝染したら
「あんたと、ワシゃぁ、兄弟じゃけえ」
と言っていた。
あくびがうつると兄弟になるという迷信は広島以外にもあるという。
ま、とにかく、「人類はみな兄弟」という思想は、酒をおいしくさせる。
連帯感が生まれるし、胸襟を開いて語り合うことができるからだ。
そんな気持ちにさせてくれる店が「いちゃりば新宿三丁目店」
沖縄にかぎらず、日本人は「いちゃりば、ちょーでぃー」という思想を根底に持っているのだ。
「いちゃりば新宿三丁目店」の場所は簡単。
新宿伊勢丹の交差点を新宿御苑へ向かって進めばいい。
新宿通り沿いの左手に「いちゃりば新宿三丁目店」の看板が見えてくる。
地下鉄で来た場合は、
新宿都営線の新宿3丁目駅の地下道からC4出口で地上へ出れば、
そのすぐ横が「いちゃりば新宿三丁目店」だ。
こんなにわかりやすい場所にある店も珍しい。
1階が、イシバシ楽器店。
その地下が「いちゃりば新宿三丁目店」
女子会やオフ会をするときに、場所の説明に迷わなくていい。
イシバシ楽器店の脇の階段を下りて地下へ行くと、
「いちゃりば新宿三丁目店」がある。
■個室もあって雰囲気もばっちり!
「雰囲気、いいじゃん。ここなら女子会やってもいいかも」
とミリオネア夫婦の妻が言う。
「個室もあるよ。20人くらいでも平気な個室だね。雰囲気もいいね」
「カウンター席もあるので、1人でも気軽に使えるよね」
「この店はいろんなシチュエーションで使えるので、かなりポイント高いよ」
と夫は言う。
「値段もリーズナブルだよ」
と妻はさっそくメニューを眺めている。
夫婦は、ランチ時に来た。
「どれにしようかなぁ。やっぱり、日替わり定食じゃないかなぁ。その店の力量を見るには、日替わりだよね」
と妻が早々にメニューを決める。
「さて、ボクは何にしようかなぁ」
夫は悩んでいる。
沖縄そばを食べて、他の店との比較をしてみたい気持ちもあるが、
食べたことのない珍しい料理にも試してみたい。
たとえば、「アーサー入りゆし豆腐そば」。
「アーサーって何?」
と夫が妻に尋ねる。
妻は沖縄に詳しい。
「沖縄で取れる海藻さ」
「海藻?」
アオサのことらしい。
沖縄の方言で「アーサ」といい、和名は「ヒトエグサ」という。
通称「アオサ」だ。
食物繊維が豊富で、ミネラルがたっぷりと含まれている。
海藻は、疲労回復やら甲状腺の働きをよくしたり、
血管の活動を活発にしたり、野菜なんかより比べ物にならないくらいの、
アルカリ性食品なのだ!
「ゆし豆腐って何?」
と夫はさらに尋ねる。
「島豆腐を型に入れて固める前のふわふわしたやわらかい状態の豆腐のことさ」
と妻は明快に答える。
「でも、その豆腐をそばの上に乗せるわけ? おいしいの?」
「だったら、食べてみればいいさ」
たしかに、興味があるから、いろいろと尋ねるわけだ。
いくら情報を集めても、おいしいかどうかは、食べてみなければわからない。
海は眺めているだけでは、渡れないのだ!
それで、夫は「アーサー入りゆし豆腐ソバ」を注文した。
■妻がいうにはサーターアンダーギーがちょーうまいらしい!
店員にランチを注文すると、
「飲み物はフリードリンクになっていますので、ご自由にどうぞ」
と愛想よく言ってくれた。
丁寧な対応だった。
店員のサービスは悪くない。
アイスコーヒーにアイスティ、グレープフルーツジュース
温かいコーヒーと紅茶もある。
さらに、サーターアンダーギーを1人2皿まで食べられる。
「スゴクない? サーターアダーギーがついてるよ」
とさっそく妻はサーターアンダーギーを頬張っている。
「サーターアンダーギーはあまり好きじゃないけどね」
と夫は、自分のぶんを妻に渡す。
「チョーうまい! この店、ポイント高いよ!」
と妻は目を輝かせる。
料理が運ばれてくる前に、妻はすでにお腹がふくれている。
「大丈夫?」
「ありがとう。大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」
「楽しいね」
「うん。楽しいね」
妻は沖縄が大好きなので、沖縄の雰囲気に囲まれていると機嫌がいい。
たしかに、沖縄には人を機嫌よくさせる力があるようだ。
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■「うまいね」が「愛してる」に聞こえた!
妻の頼んだ日替わりランチがやってきた。
お膳のなかにいろんな料理が収まっている、まるで沖縄料理の宝石箱や!
「女子はね、少しずつ、いろんなものが食べたいのよ」
と妻が言う。
メイン皿には沖縄料理の定番「ポーク玉子」。
小鉢には、ミミガーと島豆腐ともずく。そして、人参シリシリと茄子の浅漬け。
ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)とお汁代わりの沖縄そば。
「これは豪華だね」
と妻は大満足。
「味はちょっと薄味になってて、東京人好みかも」
と妻が言う。やはり、味にはうるさい。
さて、夫が注文した「アーサー入りゆし豆腐ソバ」がやってきた。
なんだこれは?
ゆし豆腐で、下の麺がおおい隠されている。
それほど、たっぷりとゆし豆腐が盛られていた。
「見た目は、ちょっとだけど、味はどうかなぁ?」
アーサーがいっぱいなので、ほんのりと磯の香りがして鼻をくすぐってくれる。
繊細な味だ。
あっさりとした出汁に、ゆし豆腐が絶妙に合う。
夫は、思わず、出汁をゴクゴクと飲んでしまう。
「うまいね」
夫の言った「うまいね」が「愛してる」に聞こえたらしく、
妻は、
「私も、愛してるよ!」
と2人は手を握る。
おいしいものを食べると、ミリオネア夫婦は、周囲が見えなくなり、
2人だけの愛の世界に突入する。
「愛してるよ」
店のなかで、キスしそうなほど、2人の顔は近づいていく。
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■まとめ
広々とした店の雰囲気もいい。
店員さんのサービスもまずまず。
料理もうまかった!
夫婦2人の合意のもと、
「いちゃりば新宿三丁目店」は、
新宿マガジンの星4つに輝いた!
★★★★

有名人もいっぱい来ているらしくて、色紙が壁にずらりと貼ってある。オレンジレンジの色紙を発見!
いちゃりば新宿三丁目店
●お問い合わせ
050-5589-2285
- 交通手段
新宿三丁目駅C4出口出て左手すぐ!
新宿マルイ アネックス向かい、イシバシ楽器店の地下1階
新宿三丁目駅から150m
- 営業時間
17:00~24:00(L.O.23:00)
ランチ営業
11:30~15:00(L.O14:30)
- 日曜営業
定休日
年末年始のみ
- 席数
54席
(カウンター10席、テーブル44席)
- 個室
(6人可、10~20人可)
(写真と文/ブッダ猫)
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