モンブラン、パーカー、ペリカンと様々ある万年筆の老舗メーカー。
色々ありますが、お気に入りの万年筆のメーカーを訊ねたら、「ラミー」というとある会社を上げる人もいることでしょう。
事実私もその一人です。
今年50周年を迎えたラミーは世界中に多くの愛好家がいます。
そして今回ラミーの人気商品の限定カラーが新宿伊勢丹で販売されることが決まりました。
それに因んで、今回はラミーの万年筆の魅力と新宿伊勢丹での売り場の様子を紹介していきたいと思います。
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1.ラミーの万年筆ってどんな感じ?
万年筆を使わない人には「ラミー」はあまり耳にしたことはないかと思います。
そういった人に向けて簡単にですが説明させていただきます。
ラミーはドイツに本社を構えている世界的にも人気な文具メーカーの一つです。
専属のデザイナーが作り出した筆記具はデザインだけではなく、機能美も兼ね備えていることからワールドワイドに多くのファンを抱えています。
そして今回伊勢丹で販売されたのは、ラミーの「Safari(サファリ)」という万年筆です。
1980年に発売されたこの万年筆は、ピンからキリまである万年筆の中でもカジュアルでコストパフォーマンスも高いことから多くの人に愛されてラミー社の主力商品の一つとなっています。
その人気から、万年筆の愛好家なら一度は必ず手にするとも言われています。
サファリ自体は樹脂製ですが、サファリのデザインを踏襲した商品にアルミ軸を使用した「Al-star(アルスター)」とモダンなカラーリングにした「Lx(ルクス)」があります。
そんなロングセラー商品のサファリやアルスターには他の万年筆にはない特徴が2つあります。
まず大きな金属製のクリップ。
このクリップがあれば手帳やノートに挟んでおくだけでいいので筆箱いらずです。
また大きいので多少分厚くても問題ないですし、金属製なので折れる心配もありません。
そして二つ目、それは指に合わせてくぼんだグリップ部分です。
このグリップに合わせることで自然なペンの持ち方になり、余計な力を加えることなく字を書けます。
現地ドイツの小学生にペンの正しい持ち方を指導するために作られたという背景もあり、このようなデザインになっています。
2.往年の人気色をイメージしたジャパニーズカラー
今回発売されたサファリの限定色は「ホワイトサファリ レッドクリップ」と名付けられています。
2010年に日本限定で発売された「ジャパンリミテッド」という色を意識したかのような白いボディーに赤いクリップを付けた紅白の色となっています。
違うところはキャップの天冠が白いのとシリアルナンバーがないといったところぐらいでしょうか?
そして重要なことをこれから言います。
まず一つ。
今回の限定色が返るのは、日本、韓国、そして台湾の世界で3か国だけです。
そして2つ目。
日本でこの特別なサファリを購入することができるお店は青山にあるラミーのセレクトショップ、銀座にある文房具の殿堂「伊東屋」、そして新宿のランドマークの一つである「伊勢丹」。
この3店舗だけです。
3.お店に行ったら思わぬ情報、そして出費が!
早速仕事帰りに新宿の伊勢丹に行ってきました。
伊勢丹本館の5階にある文房具売り場に行ってみると、ラミーの筆記具がずらりと並んでいました。
目当ての紅白サファリは看板商品というだけあってすぐに見つかりました。
が、個人的にはその隣のもう一本、蛍光ピンクのような色をした品に思わず目が留まりました。
あれ? こんな色あったっけ?
サファリのカラーバリエーションは赤、青、黄色の3原色に透明、白、そして光沢の違う2種類の黒の計6種類が通常のラインナップになっていて、そこにその年限定の色が加わります。
2017年に発売されたのは青とも緑ともいえない絶妙な色合いをした「ぺトロール」、そして2018年の限定カラーは発表すらされていません。
じゃあこれはいったい何なんだ?
そう思いながら見ていると、店員さんが声をかけてきました。
今回の限定カラーを見に来たことを口にしたついでに訊いてみると、このピンクの品も今回限定とのことでした。
ネットには一切出ていなかったので、まさにお店に来ないとわからない情報ってやつですね。
ちょっと話をしてみると、やはり今回の目玉でもある紅白の万年筆を推していました。
「入れるんだったらやっぱりインクは赤ですね」
「今ならお買い上げいただけると、こちらの感ケースに入れてお渡しします。筆箱にも使えてオススメですよ」
そう言って見せたのがシルバーの缶ケース(写真は他のを買った時にもらったケースです)。
なるほど、確かにおしゃれだ。
「これに入れてもらえるんなら十分かな~」とか呑気に思っていると、衝撃の一言が繰り出されました。
「今なら5000円以上お買い上げで、こちらのペンケースをプレゼントしていますよ」
そう言ってっとりだしたのが、2本差しのペンケース。
ああ、警戒してたのに出ちゃったよ!
お店限定情報パート2!!
合皮製のシックなデザイン。ペンケースとか普段あまり使わないけど、純粋に格好いい。
「いや~、商売ホントうまいっすね!」
思いもしなかった伏兵にどうするか考えた結果、口に出せた言葉がそれくらいしかありませんでした。
ですが実際問題かなり迷います。
サファリ自体が定価で4000円。あとプラス1000円出せばペンケースがもらえます。
1000円でいいんです。
「今月も色々と支出予定があるのでここはできれば抑えたいところ!」という自制心がありましたが、プラス1000円でいいというところに負けました。
しばらくエンゲル係数少し落とせば何とかなるでしょう。
勧められた赤のインクカードリッジとボトルインクを使用するときに必要なコンバーターを購入にしてペンケースをもらう条件をクリアしました。
正直ここでさらに出費が出るとは思いもしませんでした。
だが後悔はしていない。
4.2018年の新色が判明!
伊勢丹では毎年サファリとその兄弟分であるアルスターの限定カラーが出る時に先行販売が行われています。
そのことを知っていたのでちょっと聞いてみるとありがたいことに店員さんが教えてくれました。
まずアルスター。
軸がアルミ製になったことでメタリックなカラーになっているこちらの万年筆ですが、
2018年の限定カラーは、「ヴァイブラントピンク」!
既にこちらの色はラミーのフェイスブックでも公開されているので、もしかしたらそちらで見たという人もいるかもしれません。
アルスターには元々ディープパープルという赤紫の色がありますが、それよりももっと明るいピンクだということです。
つまりメタリックピンクということです。
女性向けを意識したカラーになるのでしょうか?
この限定カラーのインクも同時に発売されるとのことでした。
そしてサファリ。
2018年サファリの限定カラーは「オールブラック」だそうです!
現在サファリは光沢のある「シャイニーブラック」とつや消しの「ブラック」の2種類の黒がありますが、そのどちらとも違った感じになるようです。
パーソナルカラーを勝手に黒に設定している私にとってものすごく気になる一品であることは間違いありません。
いったいどんな感じなのか情報が欲しかったのですが、店員さんもまだ見てないのでわからないとのことでした。
またサファリの色が今回黒ということもあって、軸の色に合わせた限定インクは作られないそうですが、何か別の形でオリジナルのインクを出すかもしれないとのことでした。
気になる発売時期ですがアルスターは4月頃、サファリは5月頃に発売されるとのことです。
いったいどんな色で仕上がってくるのか?
どちらも目が離せません。
今後の情報に期待しましょう!
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まとめ
というわけで今回は現在新宿伊勢丹を含めた数店舗でしか販売されていないラミーの万年筆について紹介してみましたがいかがだったでしょうか?
今年ラミーは50周年を迎え、4月8日まで六本木の東京ミッドタウンで商品のプロトタイプなどを展示した「thinking tools」という展覧会が行われています。
入場は無料ですのでラミーの万年筆が気になったという人がいたらそちらも見てみてはいかがでしょうか。
ちなみに会場ではこの展覧会限定のグッズもありますので要チェックです!
(写真と文/鴉山翔一)
・ラミー公式ホームページ

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