吠えろゴジラ! 何が新ランドマーク新宿東宝ビルだ!
この前、知り合いのおばあちゃんに聞いたんだが、
新宿マガジンもだいぶ役に立っているらしい。
「新宿西口交番へ迷わず行けるようになりましたよ。ありがとう」
って言われたが、
それは俺が書いた記事じゃねぇ!
ま、でも、
褒められると悪い気はしない、やっぱりうれしい。
取材にも力が入るってもんだ。
そこで今日は新しい歌舞伎町のランドマーク「新宿東宝ビル」を紹介するが、
俺は優しくも、あまくもないぜ。
「新宿東宝ビル」だよ!
コマ劇場の跡地に立ったビルと言えばわかるだろう。
新ランドマーク新宿東宝ビルとは新宿コマ劇場の跡地に立ったビルだ!
この新宿マガジンで以前紹介した「新宿駅周辺の待ち合わせ場所10選」で
3番目に紹介した「ドン・キホーテ新宿東口本店」。
覚えているかい? 覚えていないだろうな(笑)
そのドン・キホーテへ導いた写真、みてみろ。
ゴジラの棲む新ランドマークがしっかり写っているだろう。
確認できたか?
そう、それが新宿コマ劇場の跡地に立った「新宿東宝ビル」。
よく見るとゴジラが睨みを利かしてるだろ。
ビビッてんじゃねぇぞ、このヤロウ!
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新ランドマーク新宿東宝ビルのテナントは19店舗だ
いやいや、申し訳ない。
ちょっと興奮しちまったようだ。
ここは「新宿マガジン」さんのショバだったな、
やはり初めは優しく親切に迫ろうじゃないか。
ランドマークに行くのに住所を調べていく人もいない。
住所がわからなくてもいけるからランドマークなんだ、
けどやっぱり住所はある。
住所は新宿区歌舞伎町1-19-1
開業したのは昨年2015年4月17日金曜日。
ビルの規模は地下1階、地上30階、塔屋2階、高さは130.25 メートル。
19店舗が営業してるぜ。
「入居しているテナント、1階にある16店舗から紹介するぞ」
① ラーメンの「太陽のトマト麺」営業時間「11:00~23:00」
② うどん&バーの「饂飩四国」営業時間「11:00~23:00」
③ 焼肉の「焼肉トラジ」営業時間「11:00~翌4:00(日祝~24:00)」
④ コンビニ「セブンーイレブン」「24時間営業」
⑤ お好み焼き「京ちゃばな」営業時間「11:00~23:00」
⑥ イタリアンレストラン「ボンサルーテKABUKI」営業時間「6:30~10:00 17:30~23:00」
⑦ 北海道ダイニング「大地の恵み」営業時間「7:00~10:00 11:00~23:00」
⑧ ドーナツ&コーヒー「クリスビー・クリーム・ドーナツ」営業時間「11:00~23:00」
⑨ カジュアルビストロバル「エイコーン」営業時間「11:00~翌5:30 (日祝は~23:30)」
⑩ 長崎ちゃんぽん「長崎ちゃんぽんリンガーハット」営業時間「10:00~翌5:00」
⑪ たこ焼き「築地銀だこハイボール酒場」営業時間「10:00~翌3:00」
⑫ 串揚げビュッフェ「串家物語」営業時間「11:00~23:00」
⑬ インド料理「インドカリーダイニングコバラカフェ」営業時間「11:00~23:00」
⑭ タピオカ・クレープ「パールレディ」営業時間「11:00~23:00」
⑮ 寿司「板前寿司」営業時間「10:00~翌9:00」
⑯ 中華食堂「大阪王将」営業時間24時間営業
どう?
非常に庶民的なお店ばかりだ。朝までやっている店もある。電車に乗り遅れた場合も利用できそうだな。
でも、このへんは、治安がよくなったとはいえ、まだまだ客引きやら、スカウトやら、魑魅魍魎がウヨウヨいるから、若いお嬢さんが深夜に1人で歩くのはやめておいたほうがいい。
さすがの俺だって、助けにいけねぇぜ!
コウモリさんを呼んだって、飛んできてはくれないからな。気をつけなよ!
19店舗のうち16店舗紹介したので残りの3店舗も紹介するよ
なんてたって歌舞伎町。娯楽の街、アミューズメント施設も当然ある。
17番目の店舗は 2階にパチンコ&スロット「マルハン新宿東宝ビル店」
18番目の店舗は 3階~6階
ここはあなたも行ったことがあるはず。
シネマコンプレックス「TOHOシネマズ新宿」
12スクリーンで2300席・
「IMAXデジタルシアター」「プレミアラグジャリーシート」などの最新設備が導入された都内最大級のシネマコンプレックスが誕生したってことだ。
19番目の店舗は 8階から30階
ホテルグレイスリー新宿
ワシントンホテルなどの経営で知られる藤田観光の経営で、客室数は970室。
新宿マガジン、ここまでかなり親切に新東宝ビルを紹介したつもりだけど、
アンタの印象はどうだ?
でも、事件は起きた、それはなんだ!?
生まれ変わった新ランドマーク、それはそれでまことに結構じゃないか。
が、しかしそこに行くと、新たな感慨よりも、何かが足りないという人がいる。
また喪失感さえ抱くという人もいる。
これは事件だぜ、喪失感まで持つのは心の病かと思う。
そこで知り合い何人かに聞いたら。
あの演歌の殿堂「新宿コマ劇場」のことを触れる人ばかりだった。
「演歌の殿堂新宿コマ劇場を知らずして新ランドマーク・新宿東宝ビルを語ることなかれ」
そうなんだ。
そこにはあのコマ劇場がない。
いつか見た美空ひばりのステージも、北島三郎のステージも
森進一、五木ひろし、小林幸子、千葉真一率いるJACのミュージカルもない。
もう劇場がないから、第1部は芝居、第2部は歌のステージと言う公演は、
記憶の彼方に押し込めるしかない。
コマ劇場で行われる公演を楽しみにしていた人は数え切れない。
私も何度かコマ劇場に足を運び、ステージと共に観客の反応を併せてコマ劇場の持つ雰囲
気に酔いしれたものだ。
そんなわけでどうしたってコマ劇場のことを話さなければ片手落ちだ。
その前に演歌なんていうから古臭い、「ENKA」って書けばいいのだよ。
そう思わないか?
なぜ演歌の殿堂なんて俗称がついてしまったのかなぁ
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演歌の殿堂と言われたコマ劇場だが、始まりは演歌ではなかった
昭和31年に「新しい国民演劇を作る」と言う理念でオープンしたコマ劇場。
でも始まりはアメリカのミュージカル映画「オクラホマ」の上映で
演歌のイメージはなかった。
そう聞くとその落差が楽しくないか?
「ベンチャーズも新宿コマ劇場で日本進出を果たした」
その後、様々な芝居やミュージカルが上演されたんだ。この辺は次の機会に譲りたい。
だが次第にコマ劇場の存在はましていったと思う。
それでも演歌の殿堂と言うイメージはまだ出来上がっていなかった。
オープンして6年後の1962年
ビートルズがデビューした年、そのビートルズ以上に日本のミュージックシーンに貢献したベンチャーズが新宿コマスタジアムに初見参だぜ。
その時は単独公演ではなくボビー・ヴィー、ジョー・アン・キャンベル、弘田三枝子らと
一緒で、メンバーも二人だけ。
司会の湯川れい子さんが「べンチャーズ」を紹介しても、
何の反応もなかったというぐらい観客の反応は薄かったらしい。
それ以上にベンチャーズと新宿コマ劇場が結びつく?(笑)
「第1部芝居、第2部歌謡ショーと言うスタイルを定着させたのはひばり」
東京オリンピックが開かれた1964年。
その年、林与一と共演「女の花道・ひばりのすべてを」でコマ劇場に美空ひばりが初登場。
同時に小林旭との離婚を新宿コマ劇場で発表した美空ひばり。
そして翌年も新宿コマ劇場に出演した美空ひばりは55日間100ステージで30万人を動員する驚異的な記録を打ち立てた。
人情もわかるひばりちゃん、芝居もうまい、歌は天才となれば誰もが見たかったはず。
通算30回コマ劇場に出演、第1部芝居、第2部歌謡ショーと言うスタイルはこうして定着したってわけだ。
更に北島三郎もコマ劇場に進出を果たし、以来39回の座長公演を記録。
第1部芝居、第2部歌謡ショーのスタイルで観客を喜ばせたわけだ。
美空ひばり、北島三郎に限らず、五木ひろし、森進一、小林幸子、氷川きよし等の公演もすべてそのスタイルで多くの観客を魅了したのだ。
わかるか? それが新宿コマ劇場だぜ、ここにあったんだよ!
「新宿東宝ビル」にゴジラが棲むようになってすでに1年と2か月。
だが、コマ劇場を知る我らにとっては新参者の成り上がりだぜ。
ベンチャーズも百恵ちゃんもYMOもサザンも公演をした、
コマ劇場から日本初演のミュージカルも数多く生まれたのだ
ゴジラ、悔しかったら火を噴いてみろ!!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
(文・Tom)
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