世界のいたるところに出店しているスターバックス。
新宿区だけでも20店舗以上店を構えていて、新宿駅の近くだけでも10店舗近くある。
休日ともなればどこも買い物客や勉強をする人、読書をする人で賑わっている。
ところで、スターバックスにはよく見かけるお店とは違う特別な店があるということをご存じだろうか?
新宿マルイの中にあるその店では特別なコーヒーが飲めるというのだ。
ということで今回は新宿にある特別な店「スターバックス新宿マルイ本館2階店」を紹介していきたいと思う。
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1.通常の店とロゴが違うスタバ
スターバックスのイメージと聞かれて多くの人が思い浮かべるのが、スターバックスのロゴだろう。
緑色の丸の中に人魚セイレーンが白く描かれているロゴはまさにスターバックスの顔ともいえるマークだ。
だが、特別なスターバックスではこのロゴの色が違う。セイレーンの色が黒なのだ。
それに合わせてか店内も通常のスターバックスよりかなり落ち着いた感じの雰囲気となっている。
南に面した大きな窓からは伊勢丹、そして新宿の街並みを見ることが可能だ。
また一部の席にはコンセントが併設されているので、パソコンやタブレットなんかで作業をするのにもうってつけだろう。
2.店員は皆ブラックエプロン所有者
スターバックスの店員が着ているエプロンを思い出してみてほしい。
多くのバリスタが着ているエプロンは会社のイメージカラーである緑色をしている。
だがスターバックスには一部のバリスタだけが着ることを許される「ブラックエプロン」というものがある。
年に1度行われる社内試験を合格した人だけがこのブラックエプロンを手にすることができるのだが、合格率はなんと10%を切るという。
ブラックエプロンとはまさにコーヒーのスペシャリストの証でもあるのだ。
そして驚くことに新宿のスターバックスではコーヒーを入れるバリスタ全員がブラックエプロンの所有者だ。
3.希少な味を楽しめる「STARBUCKS RESERVE」
さて、人が超一流ということはここまでの説明でわかっていただけたことだと思う。
では肝心のコーヒーのほうはどうなのか?
もちろん豆も通常のラインナップとは別で一級の品が揃っている。
それを味わえるのが店の一角にある「STARBUCKS RESERVE(スターバックスリザーブ)」だ。
わずか6席しかないこのエリアに座った客は限られた店でしか扱われていないコーヒーを味わうことができる。
そしてそこで注文すると1杯1杯目の前で淹れてもらえるのだ。
しかもコーヒーを淹れてくれるのは全国でも有数の腕を持つコーヒーのスペシャリストだ。
これほど贅沢な時はないだろう。
4.実際に座ってみた
今回その味を確かめるべく、実際にこの席に座ってみることにした。
訪れた日に取り扱われていた特別な豆は全部で5種類。
希少な豆ということもあってか1杯の値段も店頭で頼む時の倍くらいの値段だ。
説明にきたバリスタによると、ここに載っている豆の他に、通常の店でも扱っている豆もここでは味わえるとのことだ。
だが、せっかく来たのだ。ここは珍しい豆で淹れた1杯にするとしよう。
どれにするか決めあぐねていると、ウェルカムドリンクということでレアな豆の1つである「ルワンダ ムササ」を試飲することができた。
飲んでみると、苦みは少なく酸味のきいたかなりさっぱりとした味わいであった。
飲みながら「もう少し苦みが欲しい」と話すと勧められたのが、「イースト ティモール ピーベリー」だ。
この豆は東南アジアで取れる豆で酸味が少ないかわりに深いコクがあったりするらしい。
これがいいかもしれないと思い、この豆にすることにした。
スターバックスリザーブではコーヒーを2種類の抽出の方法から選べる。コーヒープレスとクローバーだ。
プレスではコーヒーの持っている味を全て抽出することができ、クローバーで淹れた場合は冷めてもおいしいコーヒーになるらしい。
どうしてもホットで飲む際はペースが遅くなりがちなのでクローバーでお願いすることにした。
コーヒーについて一通りの注文が終わった際にフードメニューを勧められた。
アメリカンスコーンにカボチャを使用したものらしい。
こういうタイミングで勧められると俺は弱い。
どうせなら、ということでそれも頼むことにした。
注文が終わった後、コーヒーの豆が挽かれ始めた。
バリスタの人が挽き終わった豆を手元へ持ってきてくれた。挽きたてのコーヒー豆の香りにはアロマ効果があるのだそうだ。
嗅いでみると、挽きたての豆が持つ豊かな香りが鼻の奥のほうを擽る。これは確かに癒される香りだ。
その際にこの豆についてちょっとした豆知識を教えてもらうことができた。
通常コーヒーの実1つに対して豆は2つ入っているものらしい。しかし今回注文したイーストティモールビーベリーは実に1つしか入っていないということだ。そして1本の木から2%から5%しか取れないらしい。
なるほど。希少な豆だというのも頷ける。
説明を聞いて納得しているうちにコーヒーの抽出が終わった。
機械からポットを取り出して、ゆっくりと、最後の一滴までマグカップに注がれたのち、俺の前にカップが置かれた。
いつも行くスタバのマグカップは白であったが、スターバックスリザーブのマグカップは黒で正面にはロゴが入っている。
これだけでもいつもと違うのでとても新鮮味がある。
まじまじと観察していると、カウンターの中にいたバリスタが1枚のカードを渡してきた。
今回のコーヒー豆についての説明が書かれたカードだ。
コーヒーを注文した人に対してそれぞれの豆の説明を配っているらしい。
ということは希少な豆の種類と同じ数のカードがあるのだろう。個人的な性格もあって、ちょっと見たくもなる。
まあカードについてはその辺にして、冷めないうちにコーヒーを味わってみるとしよう。
ずっしりとした重みのあるカップを持ち上げて、まず香りを楽しむために鼻を近づける。
先ほどの豆を挽いた状態で嗅いだ時よりも香りが豊かになっている気がする。こうした違いを楽しめるのも目の前で淹れてもらえるからこそなのだろう。
一口飲んでみると深みのある味が口いっぱいに広がる。
酸味はほとんどなく、かといって苦みもそこまで強くない。
むしろどちらも程よいレベルでまとまっている。そして麦チョコのようなほんのりとした甘みとフルーティーな風味があってとても飲みやすい。
というか、うまい。
これだけでも十分満足できる。そう思っているとコーヒーと一緒に注文していたスコーンが運ばれてきた。
スコーンは温めなおされていて、ホイップクリームも添えられている。
一口分フォークでとって口に運んでみると、予想外の食感が舌に当たる。
スコーンということなのでボソボソとした感じかと思っていたらかなりしっとりとしている。
柔らかなスコーンは甘さが控えめで、ほんのりとカボチャの風味もする。
2口目は付け合わせとして注文しておいたホイップクリームを絡めて食べてみる。
クリームが加わったことで味に濃厚さが増し、コクが出るようになった。
これはいいおやつにありつけたかもしれない。
なんだかんだで2,30分くらい掛けてコーヒーとスコーンを味わっていた。
普段飲むコーヒーであれば30分も経てば冷めきって変な雑味が出てしまっているのだが、今回のコーヒーはそういったこともなく、冷めてもおいしいコーヒーであった。
事実、カウンターのバリスタにお礼を言って席を立って店を出ようとした時、コーヒーを淹れてくれたバリスタが「また来てくださいね」と入口のところに見送りに来てくれた。
これほどの体験ができるのであればまた来るだろう。
そう思い、「また来ます」と言ってエスカレーターを下りて行った。
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・まとめ
というわけで今回は新宿マルイ2階にある穴場スタバ「スターバックスリザーブ」を実際に体験してきたレポートとなったがいかがだっただろうか?
確かに通常のスターバックスより金額が高いためコストパフォーマンスは悪いように見えるかもしれない。
しかしここで体験できるサービスとコーヒーの味はその値段以上の価値があるのではないかと個人的には考えている。
日ごろの自分のご褒美にここで特別な1杯を楽しむというのもアリかもしれない。
【今回紹介した品】
イーストティモールピーベリー(Tall) 750円(税別)
アメリカンスコーン パンプキ 270円
ホイップクリーム 30円
お店情報
スターバックス新宿マルイ本館2階店
・住所
東京都新宿区新宿3-30-13 新宿マルイ本館2階
・電話番号
03-5919-8023
・営業時間
7:00~23:00
不定休
(写真と文/鴉山翔一)
スターバックス公式ホームページ

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