万年筆のドクター「ペンクリニック」とはどんなイベントか?

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この前私が紹介したあのイベントの事を覚えているかな。

君の万年筆の調子が悪いと言っていた時に紹介したイベントのことだ。

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この手のイベントは不定期で行われているものなんだけど、今回はちょうどいい。

ではこの前私が教えた「ペンクリニック」というものについて今回はレクチャーしていくとしよう。




 

 1.そもそもペンクリニックとは?

そもそもペンクリニックとはどういうものなのか。

まあ今までそういうところに頼んだことがないのであれば知らないのも当然だ。

ペンクリニックとは日本各地で不定期に行われているペンドクターによるメンテナンスのイベントだ。

ペンドクターは簡単にいうと万年筆に精通したメンテナンスのスペシャリストのことを言う。

万年筆の販売を行っている会社に所属していたり、そういった会社から独立して自身で開業している人もいたりするらしいが、いずれにしても万年筆の専門家であることは間違いない。

万年筆という筆記具は長い事使っていなかったことによってインク詰まりを起こしてしまったり、使い手の書き癖でペン先が偏った摩耗をしたことによって書けなくなってしまうことがあったりする。

そういった万年筆の不調をその場で診断を行い、修理してくれるのがペンクリニックだ。

つまり今回のイベントは君にうってつけのものだろう。

しかもそういったメンテナンスを無料で行ってくれるというのだから本当にありがたい。

2.ペンクリニックはどんな様子か

今回ペンクリニックのイベントが行われていたのは新宿にあるデパートの一つ小田急百貨店の中にある伊東屋新宿店だ。小田急百貨店の10階にあるこの場所は一般的なボールペンやノートといった文房具が販売されているエリアと万年筆などの高級筆記具が並ぶエリアの2つに売り場が分かれている。

ペンクリニックが行われているのは万年筆などが並ぶエリアだ。

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売り場にいってみると、ペンクリニックのブースが設けられていて、すでに先に来ていた人がペンを見てもらっていたようだね。

売り場のところに問診票に似た受付表があるからまずはそれに記入を行い、メンテナンスの予約をしよう。

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君は確か11時ぐらいに着いたらしいね。その際の受付番号が18番か。

つまり平日であるにもかかわらず、既に15人以上来ていたという事になる。

やはり万年筆を愛用している人にとってはこういった機会はなかなかないからね。

ましてやここは多くの人が訪れる新宿。

メンテナンスを行ってほしいという人が集まるのも肯けるね。

3.実際に見てもらった結果は……

で、君の万年筆の不調が起きたのはどういった症状かな?

ふむ。顔料系のインクを使った時に字が擦れたり薄くなったりするという事か。

しかもインクが半分近く残っているのにそういったことが起きるというのは確かに不思議だ。

君は筆圧がだいぶ強いから万年筆に負担をかけてしまっているのではと考えてしまうのも頷ける。

問題の万年筆を見てもらった結果、どうだったのかな?

ふむ。特に異常等は見られなかったという事か。

そうなると、原因は何だとドクターには言われたのかい?

なるほど、万年筆とインクの相性か。

確かに万年筆とインクにはカタログなどではわからない相性の良し悪しのようなものがある。

万年筆自体も個体差があったりするから、「このペンにはこのインクがいい」というのが明確に言えないところはあったりする。もちろん逆もしかりだ。

君の万年筆にそのインクがたまたま合わなかったのかもしれない。

それに対してドクターはどんなことをしてくれたのかい?

なるほど。万年筆本体の洗浄とペン先の調整か。

万年筆を水に浸して中を洗浄するのは君もやっているかとは思うが、分解してさらに洗浄液で掃除となると君もさすがにそこまではやっていないだろう。

そしてペン先の切り割りを調整してもらったという事か。

ここをインクが通ることで万年筆は文字を書くことができるから、それで手を加えたのだろうね。

メンテナンスをしてもらっている時も色々と聞くことができたようだし、良かったよ。

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まとめ

その後の書き味はどうだね。

そうか、調子良さそうか。

なら良かった。私も君に紹介した甲斐があるというものだ。

伊東屋での今回のイベントは7月の27日と28日に行われる。

そして8月17日と18日には新宿の京王百貨店にある丸善で行われる予定になっている。

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手元に不調の万年筆があるのだが、今月は予定がちょっと合わなかったという人は来月行われるこちらのイベントに参加してみてはいかがだろうか。

このペンクリニックは基本的に電話などでの事前予約はなく、当日現地に行ってそこで受付を行う。

先着順ではあるが、前の人が来なかったりすると先に見てもらうことができる。

なので順番よりも少し早いくらいの時間に行って一度確認をすればいい。

仮に待つことになったとしても、他の万年筆を眺めていたり店内を物色していれば10分や20分の待ち時間など簡単につぶせてしまう。

またペンクリニックではモンブランの万年筆はメンテナンスを行えない。

これについて、理由は定かではないが、やはりモンブランの万年筆になると値段が他のメーカーのものよりも断然高いので、トラブル回避の意味もあるという事らしい。

モンブランの万年筆を使っているという人は素直にモンブランの修理窓口に連絡するのをおすすめする。

今回メンテナンスを行ってくれたペンドクターの宍倉潔子さんはブログやインスタグラムを開設しているようだ。

こちらにはペンクリニックのスケジュールや自身の万年筆についての紹介などが公開されているので、気になったらそちらもチェックしてみてほしい。

では、今回はここまで。

(写真と文/鴉山翔一)

・宍倉潔子さんブログ

https://ameblo.jp/1999tonton/

インスタグラム

https://www.instagram.com/kiyoko_shishikura/?hl=ja

 

 

 

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