西新宿5丁目駅から徒歩10分の「楽食楽酒 まこと」

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新宿女子は悩んでいた。

なぜ、男とうまく付き合えないのだろう?

 

食事の誘いはよく受ける。

合コンでは、一番モテる。

「いつも、いい男をみんな持っていくんだから、あなたを合コンに誘いたくない」

と女友だちに言われる。

 

男からのアプローチは多い。

だが、長続きしないのだ。

 

たいがいは自然消滅。

どちらからも連絡しなくなり、会わなくなる。

 

別れの挨拶もない。

ただ、何となく終わる。

 

西新宿5丁目に住む新宿女子が、

自宅マンション近くの住宅街を歩いていた。

 

この地域は、新宿区と中野区と渋谷区が入り組んでいる。

銭湯の羽衣湯は渋谷区だけど、

その目の前にある焼き鳥の「鳥兆」は新宿区だ。

神田川を渡ると中野区。

 

最寄り駅は大江戸線の西新宿5丁目駅。

 

西新宿5丁目に引っ越してきて2年になるが、

いつもと違う帰り道を歩いていると自分のいる場所がわからなくなった。

 

道に迷ったみたいだ。

壁に貼ってある住所表記によると「渋谷区本町5丁目」だった。

 

え? 新宿じゃないの?

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うす暗い路地にぼんやりとした看板が見える。

「楽食楽酒 まこと」とあった。

 

へえ!

こんなところに、和食レストランがある。

駅からだいぶ離れた住宅街だ。

周りはマンションやアパートしかない。

そんな場所に「楽食楽酒 まこと」はあった。

 

玄関の外にもテーブルがあり、

周りの花壇には綺麗な花が咲いている。

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■生ビールを飲むと思い出す男がいる

 

「楽食楽酒 まこと」のなかに入る。

なかはカウンター席があり、テーブル席は3つと、奥のスペースにもテーブル席、

さらに入り口のすぐ右手に個室がある。

 

新宿女子はテーブル席に座り、生ビール(500円)を注文した。

 

「とりあえず、生ビールを」

 

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生ビールを飲むと思い出す男がいる。

その男は阿佐ヶ谷の街コンで出会った。

 

「今度、お店で自家製ビールを作ってるところへ行きませんか?」

と男は誘ってきた。

 

その場でLINEの交換をした。

翌週の金曜日にデートした。

 

たしかに、そこのビールはおいしかった。

しかし、その後、男から連絡がこなかった。

 

一週間待っても連絡が来ないので、

こちらから「もう、いいです!」とメッセージを送った。

 

男からの連絡を待ってイライラするよりも、

別れてしまったほうがスッキリする。

ビールの泡とともに消えた男だ。

 

新宿女子はいつも、そうしてきた。

もしかすると、そういう性格がダメなのかもしれない。

 

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■おいしい食事をするといつも思うこととは?

 

35で独身となると、もう、半分は覚悟している。

 

まだ子供は産めるかもしれないけど、

早く男を見つけなければタイムリミットを過ぎてしまうかもしれない。

 

そんな焦りもどこかにある。

 

料理は適当に頼んだ。

 

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・お刺身の盛り合わせ 1人前 980円

 

魚は毎日築地へ行って仕入れているという。

新鮮な食材がお皿のなかで小躍りしている。

 

 

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・松前漬け          500円

北海道産の昆布がとろみをつけていて、

磯の香りがするのがたまらない。

 

 

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・イカ、タコ、ホタテのマリネレモン風味  500円

タコにレモンがキュッとしまっていい。

口のなかでコロコロと素敵な歯ごたえを作り出してくれる。

 

 

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・自家製ザーサイ        500円

ザーサイの塩味が、

何ともビールをおいしくしてくれる。

 

おいしいものを食べるといつも思う。

「もう、いいや! このまま独身でも・・・」

 

だが、やっぱり、一人ぼっちで暮らすのは寂しい。

「35まで独身だったら一緒に暮らそうね」

と言っていた女子友は、いつの間にか結婚して子育てに忙しい。

 

田舎へ帰って両親と暮らすという選択肢もあるが、

なんとなく、落ち武者になった気持ちになる。

 

しかも、あの両親と暮らすのは、想像しただけでもゾッとする。

 

 

■美味なるものが潜在意識の扉を開ける!

 

 

・本日のおすすめパスタ    1200円

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本日のおすすめパスタはアラビアータだった。

唐辛子を強めに入れたトマトソースが、魚介類とスパゲティを赤く包み込んでいる。

何もかもを赤く包み込んでいる。

私の心も赤く包み込んでいる。

 

スパゲティが喉を通って食道を通過し胃袋に到達するのがわかるようだ。

全身の細胞に、うまみ成分が浸透していく。

 

新宿女子は、パスタの世界に陶酔し、潜在意識のフタがぱっかりと開く。

 

小さいころ、父親と喧嘩した記憶が蘇る。

聖なる記憶だ。

 

「お前みたいなダメ人間は、ワシの目の届かないところで野垂れ死んでしまえばいい。

お前の目は死んでるんだよ!」

父親がそんな暴言を吐く。

 

父親と母親はよく喧嘩していた。

そのトバッチリを受けて、7歳のときに父親に言われた言葉だ。

いまでも、覚えている。忘れられない。

 

母親は

「結婚なんかするもんじゃないねえ。お父さんはあんなだから、私たちは家を出て行こう」

と言う。

 

実際に、家出をする勇気も、離婚する決断もできないで、いまだに、ズルズルと夫婦は一緒に暮らしている。

 

スパゲティを食べながら、そんな記憶が蘇ってきた。

ちょっと涙があふれそうになったが、スパゲティと一緒に飲み込んだ。

 

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■なぜ男性恐怖症になったのだろうか?

 

翌日、「楽食楽酒まこと」のランチタイムに行ってみた。

ハマチ、ヒラメ、カツオの三種のお刺身と白身魚のフライ、サラダにお吸い物、さらにコーヒーか紅茶がついて900円。

 

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・今週のお刺身ランチ      900円

 

お昼どきは、すぐに満席になる。

個室では、主婦たちがランチビールを飲みながら女子会をしていた。

 

ハマチを口に運びながら、ふと思った。

 

父親の暴言がトラウマとなって、

それで男性不信や男性恐怖症になったとしたら、

そのせいで、男との関係が、イマイチ、一歩前へ踏み出せないのかもしれない。

 

しかし、

この恐怖症は、どうやったら治るのだろうか?

 

そもそも、父親に暴言を吐かれた女性など、はいて捨てるほどいるはずだ。

その膨大な数の女性が全員、男性恐怖症になるわけではない。

 

なぜ、新宿女子は男性恐怖症になってしまったのだろうか?

 

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■母親の存在が人生の暗示になっていた!

 

翌日も、また「楽食楽酒まこと」のランチタイムに行ってみた。

 

もしかすると、おいしいランチを食べると、男性恐怖症が治るかもしれないと思った。

サーモンのムニエルは、肉がやわらかくて上品なソースがいい香りを立てていた。

小鉢のスモークチキンも、自家製ソースが絶妙だった。

 

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・今週のお魚ランチ       900円

 

 

サーモンのムニエルが口のなかで溶けていくとき、ふと母親の顔が浮かんできた。

父を憎み、恨み、世を嘆き、人生をあきらめてしまった母親の顔だ。

 

「男は怖い。結婚は地獄だ」

 

母親は口癖のようにそう言っていた。

 

この母親の口癖が人生に暗示になっていたのかもしれない。

だから、無意識のうちに男を避けるような行動をとってしまったり、

結婚を怖がってしまったりしているのかもしれない。

 

たしかに、男は怖いし、地獄のような結婚もあるだろう。

しかし、地球上のすべての人がそうではないはずだ。

 

やさしい男はいるし、天国のような結婚もある。

 

結婚をどう見るか?

地獄と見るか、天国と見るか?

 

天国と見て、実際に結婚してみたら地獄だったということがあるかもしれない。

しかし、そうしたら、離婚して、また再婚すればいいだけのこと。

 

何度でも結婚して、天国のような結婚を見つければいいのだ。

 

迷路に入ったネズミはチーズを求めて走り回る。

壁にぶつかったら、クヨクヨ悩んだりしないで、

すぐに引き返して次の通路に入る。

 

それを繰り返して、無事、チーズをゲットする。

 

クヨクヨ悩んでいる暇はないのだ。

 

「あ、すいません。ランチビール、ください!」

 

そう考えると、

昼間から飲みたくなった。

 

 

■まとめ

 

「楽食楽酒 まこと」は、

住宅街のど真ん中にあるので、土地勘のない人は、たどり着けないかもしれない。

近くに住んでいる人でも、

まさか、こんなところに和風レストランがあるなんて、

知らない人も多いだろう。

 

道に迷うのを覚悟で、

時間の余裕をもって行ってみていただきたい。

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  • 店名 「楽食楽酒 まこと」
  • お問い合わせ

03-6276-8266

  • 住所

東京都渋谷区本町3-21-6 パレスK&K 1F

  • 交通手段

西新宿五丁目駅から183m

  • 営業時間

・月~土

ランチ 11:30~14:30(L.O 14:00)

ディナー 17:30~23:00(L.O 22:00)

・日・祝日 17:00~22:00(L.O 21:00)

  • 定休日

水曜日

 

 

(写真と文/ブッダ猫)

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