悪縁を切り良縁を呼ぶ「於岩稲荷」を楽しむ5つのポイント

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四谷怪談という小説、もしくは東海道四谷怪談という歌舞伎の演目をご存知でしょうか?

歌舞伎とかに興味がない人にとってはどちらもあまりなじみがないという人が多いかと思いますが、この2つの物語にはとある人物が登場します。

お岩さんです。

ますます「誰だよ?」となる人もいるかもしれませんが、このお岩さんという人物こそ日本で定着している幽霊のイメージを定着させた人物ともいえます。

作中では白装束に痣や腫瘍のようなものだらけの顔をした姿で登場します。

「うらめしや~」という幽霊のお決まり文句もお岩がもとになっています。

まあ、こんな話をしている時点でもう想像がついていらっしゃる方もいるかと思いますが、今回紹介するのはそんなお岩さんが関係している「お岩稲荷」というパワースポットです。

そしてこの於岩稲荷、実は「良縁を呼ぶために縁を切る」ということで有名なところでもあるんです。

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1.四谷怪談とお岩さんの関係

気になるパワースポット於岩稲荷に行く前にまず四谷怪談、そして東海道四谷怪談について簡単に触れておきましょう。

物語の舞台は江戸時代の四谷左門町。

そこにお岩と田宮伊右衛門の二人が住んでいました。

ある日、伊右衛門は上役の孫娘に惚れてしまい、そのせいで一方的にお岩は捨てられてしまいます。そのショックからお岩は錯乱状態となってしまい、その後行方が分からなくなってしまいます。

お岩が上不明になってからしばらくすると、田宮伊右衛門の関係者が次々に謎の死をとげてしまいます。

死者が18人にも上り田宮家が滅び、その跡地に越してきた人物が何やら不思議なことが起こるということをお寺に相談したところ、稲荷様を祀れば解決するという助言をもらいます。

その言葉通りに稲荷神社を立てて祀ったところ、怪異も収まったというのが四谷怪談のあらましです。

ちなみに「四谷怪談」というのがいわば原作的なもので、「東海道四谷怪談」のほうは四谷怪談を元に作られた歌舞伎の演目とのことです。

 

このお岩さんなのですが、実際に江戸時代初期の頃にいたそうです。

その人生も全く怨霊とは無縁の人生だったということです。

ではなぜここまで厚く信仰されるようになったのでしょうか。

元々於岩稲荷というのは田宮家の庭にあった屋敷社のことを指していました。

火の車の家計の末、奉公に出ていたお岩が日々信仰していたおかげで貧しかった家は豊かになりかつての勢いを取り戻しました。

そのご利益に肖りたいという声が広まり、家中だけでなく他の人も参拝できるようになったと言われています。

2.都会の喧騒から外れた小さな神社

於岩稲荷は新宿区左門町にあります。

電車では東京メトロの場合は四谷三丁目駅から国道319線を南に、JRでは中央総武線の信濃町駅から国道を北に歩いていきます。

歩いていくとローソンが見えてきます。近くにはうどん屋と創価学会の建物がありますので、それが目印になります。

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ここまで来たらローソンの脇にある路地へと入っていきます。

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住宅街の中をまっすぐ進んでいくとやがて丁字路が見えてきます。

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そこを右に曲がってください。

曲がった後しばらくまっすぐ歩いていくと、左手に於岩稲荷と呼ばれている陽運寺が見えてきます。

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陽運寺の創建は宝暦7年(1764年)。

厄除け、ご縁事、そして芸能上達のパワースポットとして現在も多くの人に親しまれています。

3.境内には良縁を生むスポットがいっぱい!

境内の中へと入っていくと、参道の脇のところに小さな大黒天の像が置かれています。

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サイズもかなりコンパクトなため、注意してみていなければほぼ確実に見逃してしまうでしょう。

それにしてもなんでこんなところにポツンと置かれているのでしょう。

せっかく大黒様の像を置くのであればもっと大きくてもいいはずですし、仮に小さかったとしてもちゃんと祠とかを作れば良さそうな気がします。

なのにそういったことがされることもなく、ただポツンと置かれているのみ。

正直謎です。

答えがわからないものをいつまでも考えていてもしょうがないので先に進むとしましょう。

奥へと歩いていくと、右手に手水場が見えてきます。

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この手水場の水はお岩さんの井戸から湧き出てきた霊水を引いているとのことです。

で、肝心のお岩さんの井戸はこの手水場の後方にあります。

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よくお岩さんは井戸の底からお皿の枚数を数えているお菊さんと混同されますが、全く別物です。

 

陽運寺は於岩稲荷とも呼ばれています。

そのため境内の中には、お稲荷さんがいくつも祀られています。

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境内にあるもので、次に目を引いたのが「水かけ福寿菩薩」と呼ばれている菩薩像です。IMG_3902

菩薩像のそばにある水を柄杓で汲み、それをかけながら南無妙法蓮華経のお題目を唱えると厄が取り除かれて、より幸福が訪れるようになるそうです。

これで厄を取り除いた後、挑戦していただきたいのが「叶玉」です。

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本堂の脇のところで売っているこの叶玉を心願成就の石の穴のところに願いを込めながら投げ入れます。

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石の上にある水が溜まっているところがそうです。

試しにやってみたら、3つとも見事に収まりました。

何を願ったかは秘密ですが、適ってくれることを願うばかりです。

4.縁についての2種類の絵馬

これが陽運寺の本堂になります。

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陽運寺はお寺なのでお参りするときは手を叩かず、鐘を静かにならして手を叩かずに拝みます。

 

賽銭箱の隣には先ほど紹介した叶石の他、絵馬が売られています。

注目していただきたいのは絵馬の種類です。

陽運寺では開運絵馬、縁結び絵馬、そして縁切り絵馬というものが売られています。

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縁切りの絵馬に書かれることとしては、厄や人間関係以外にも例えばギャンブルや煙草といった悪習慣もあるようです。

自分で辞めたいと思っていてもなかなか断ち切ることができないときにこの縁切り絵馬に書いて願うのも一つの手かもしれません。

5.もう一つの於岩稲荷

陽運寺の紹介は以上ですが、於岩稲荷の紹介はまだ続きます。

「意味がわかんない」「何言ってんの?」

はい。ごもっともなお言葉。

ですが、事実です。於岩稲荷の紹介はまだ続きます。

なぜなら於岩稲荷はもう一つあるからです。

しかも場所はこの陽運寺から目と鼻の先。

それがここ、於岩稲荷田宮神社です。

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先ほどの陽運寺と比べるとかなり質素、というか「地味じゃね?」と思ってしまいますが、ここも立派なお岩さんに関係する場所です。

この於岩稲荷田宮神社はかつて田宮家があった場所でもあるのです。

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境内の中は先ほどの陽運寺と同じようにかなり狭いですが、こちらにもお稲荷様が祀られています。

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写真には納まりきっていませんが、手水場の脇には鳥居がいくつも並べられ、お稲荷様が祀られていました。

手水場の水盤、そして本堂には家紋だという陰陽曲玉が刻まれた垂れ幕と賽銭箱が置かれています。

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個人的な意見ですが、こちらの田宮神社のほうが「それっぽい」かんじの雰囲気があるような気がします。

賽銭箱の左側にはお岩さんに関連した資料として、新聞の記事や雑誌の切り抜きが展示されています。

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右側には神社の方が用意したお岩稲荷についてまとめられた印刷物、そして言霊が書かれた御守りがあります。

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書かれている言霊は1枚1枚異なります。

なので、手に取ったものからこれだと思ったものを1枚だけ持っていくようにしましょう。

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まとめ

今回は新宿にあるお岩さんにまつわる場所である陽運寺と田宮神社をしていきましたが、いかがだったでしょうか。

私の個人的な意見ではありますが、田宮神社が史実に基づいた於岩稲荷だとするなら陽運寺のほうは四谷怪談に基づいた於岩稲荷という印象を受けました。

ですがどちらの神社も言えることは、住宅地の中にあるからなのか新宿の喧騒から切り離された空間のような雰囲気がありました。

気になった方はぜひとも訪れてみてください。

(写真と文/鴉山翔一)

 

陽運寺

・住所

東京都新宿区左門町18番地

・電話番号

03-3351-4812

・開門時間

8:00~17:00

 

於岩稲荷田宮神社

・住所

東京都新宿区左門町17番地

 

 

 

 

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