JR新宿駅東口徒歩1分のベルグで人生が好転する!

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今回は、新宿駅東口にある「ベルグ」を舞台にした、

ステキな恋の小説を書いてみました!

 

私は一生、独身かもしれない!

 

西新宿のヒプノセラピーサロンを出たのが夕方6時だった。

梨乃は、トボトボと肩を落として、捕虜にでもなったような気持ちで歩いている。

 

JR新宿駅の西口までたどり着いたものの、改札のなかに入る気になれなかった。

改札口に吸い込まれていく大量の人々の背中がこれからガス室に入っていく者のようなイメージが浮かんできたからだ。

 

どうしよう?

 

とにかく、夕方のラッシュ時の電車に乗るのは嫌だった。

 

セラピストの言葉が耳朶に蘇る。

 

「どちらを選んでも、あなたの自由です。

男性に憎しみを抱きながら生きるのも自由ですし、

男性に深い愛情を感じながら生きるのも自由です。

あなたは、どちらを選びますか?」

 

地下道を通って、東口に向かった。

アルタの地下入口のところで、ふと、気が変わった。

 

やっぱり、帰ろう。

 

誰も待っていない大塚のワンルームマンション。

真冬の部屋は冷蔵庫のように冷たいのだろう。

でも、あそこしか帰る場所はないのだ。

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梨乃は、地下通路の階段をあがって、JR新宿駅の東口改札方面へ向かった。

大量の人々が、梨乃を追い越して行く。

 

そして、大量の人々が梨乃とすれ違う。

 

新宿駅は世界一の乗降者数を誇る、ギネスブックにも認定された人通りの多い駅だ。

どんなに多くの人とすれ違っても、梨乃人生とは無縁の人々だった。

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私は一生、1人ぼっちかもしれない!

 

41歳で独身。焦っていないと言えば嘘になるかもしれない。

 

周囲には、

「別に結婚なんて、興味ないし。

将来、1人で死んでいってもかまわない。

孤独死、最高!」

と言っている。

 

自分でも、本心がどこにあるのか、わからなくなった。

ダイエットに関心があって、ヒプノセラピーを受けた。

160センチの身長に58キロ。

目立つほどの肥満ではないが、もう少し痩せたいと思った。

 

潜在意識が「痩せたい」と思っていなければ、

いくらダイエット食品や器具を購入しても痩せることはない。

 

ヒプノセラピーは、その潜在意識から変えてくれる。

 

それで、ヒプノセラピーサロンへ行ったのだが、

カウンセリングをしていくうちに、つい食べてしまう原因が、

過去のトラウマにあることが判明した。

 

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新宿駅東口のすぐ近くに「ベルグ」というドイツ料理専門のカフェバーがあった。

はじめて入る店だが、梨乃は、何のためらいものなく、

フラフラと吸い込まれて行った。

 

狭い店内にお客があふれていた。

女性の1人客もいた。

立ってビールを飲んでいる人もいた。

 

梨乃はカウンターでビールを注文した。

「エーデルピルス」という透き通ったさわやかなビールだ。

 

テーブル席は、空いていなかったので、立ったまま飲んだ。

おつまみは、「レバーペーストとクラッカー」。

レバーペーストが絶品だった。

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口の中でとろけていくレバーの香りと、ピルスナービールが最高にうまい!

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自分を捨てていった父親のことが浮かんでくる。

父もビールが好きだった。

 

ギャンブルと酒で借金まみれになり、会社のお金にも手をつけてしまった父。

社長が家に怒鳴り込んできて、

父と母が社長に土下座して謝っている姿を、幼い梨乃は目の当たりにした。

 

あのときのことは決して忘れることができない。

 

その後、父は、浮気相手と駆け落ちして、どこかへ消えて行った。

 

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涙の味がしたレバーペースト!

 

クラッカーの上にレバーペーストを乗せて、口へ運ぶ。

サクサクっとしたクラッカーの触感と、レバーペーストの芳醇な味が、

梨乃の胸を締め付ける。

 

いままで、何度か恋愛した。

しかし、3ヶ月と続いた恋は1つもなかった。

 

いつも、梨乃が猛り狂って怒りをぶつけるのだ。

うんざりした男が、梨乃から離れていく。

 

怒りの原因は、いつもちょっとしたことだった。

「君は、仕事をナメてるの?」という男のネガティブな発言だったり、

男が「仕事の用事ができた」と言って約束をキャンセルしたことだったりする。

 

梨乃の怒りの底には、「いつか捨てられる」という恐怖と不安があった。

父親が梨乃を捨てたように、

男たちも梨乃を捨てるのではないかという恐怖と不安だった。

 

それで、梨乃は男たちを憎んでしまい、別れるのだ。

 

そのことをセラピストに指摘されて、胸の奥の何かが氷解した。

 

クラッカーを1つ噛むごとに、涙がこぼれてきた。

 

セラピストの言葉がまた浮かんでくる。

 

「どちらを選んでも、あなたの自由です。

男性に憎しみを抱きながら生きるのも自由ですし、

男性に深い愛情を感じながら生きるのも自由です。

あなたは、どちらを選びますか?」

 

どちらを選べばいいのか?

 

「どうぞ」

背広姿の男が、梨乃にハンカチを差し出してきた。

 

年下のイケメンだった。

笑顔に輝く白い歯が梨乃をクラクラさせる。

 

「1人で飲んでると、涙があふれてくることって、ありますよね。

ボクも経験ありますから」

 

「・・・」

梨乃は言葉が出てこない。

どう答えていいか、わからなかった。

 

そのとき、二人掛けのテーブル席のお客が立ち上がった。

 

「あそこのテーブルが空きましたよ」

 

「・・・」

 

「このまま立って飲むこともできるし、

あそに2人で座って飲むこともできます。

 

どちらを選びますか?

あなたの自由です」

 

男は、そう言って、自分の料理とビールをテーブルに運んだ。

 

「楽しいほうを選びましょう」

 

男は、梨乃の料理皿をテーブルに運ぶ。

 

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梨乃は、ふと、思い出した。

ヒプノセラピストがセッション後に言った言葉だ。

 

「今日のセッションで潜在意識が大きく変化していますので、

奇蹟のようなことが起きるかもしれません。

 

潜在意識というのは無意識のうちに

あなたを幸せな方向へと導きますから」

 

あ、そうか!

私がこの店に入ったのは、潜在意識が無意識に導いたからなんだ!

 

梨乃は、年下のイケメンの向かいに座って

「あなたの、そのソーセージ、おいしそうね」

と笑った。

 

捨てられるかもしれないという恐怖と不安は、

いつしか、「捨てられたっていい、いまを楽しもう」という気持ちに変わっていた。

 

梨乃はビールを飲み干して

 

「もう1杯飲もうかな」

 

「どうぞ、次は、ボクがおごります」

男は嬉しそうに言った。

 

 

※注意!

この記事はあくまでもフィクションです。

実際のベルクは、ナンパ禁止ですので、ご注意ください。

 

 

  • 店名:ベルク BERG

 

  • 電話番号: 03-3226-1288

 

  • 住所:東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿B1F

・JR山手線新宿(東口)駅からの「徒歩」がおすすめです。

・新宿(東口)駅から徒歩1分(22m)で到着です。

 

 

  • おひとりさまOK

・朝食が食べられる

・ブランチ

・喫煙可

・昼飲み

 

  • ジャンル:喫茶店 ドイツ料理 カフェ バー ビアバー

 

  • 営業時間:07:00〜23:00

 

  • 定休日:無休

 

  • 予算(ランチ) ~1000円

予算(ディナー)~2000円

 

東京ヒプノセラピーサロンはのHPはこちら≫≫

https://www.takahashifumiaki.biz/

 

 

(写真と文/ブッダ猫)

 

 

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コメント

  1. 桑山 元 より:

    美味しそうなレバーペースト、食べてみたくなりました。

    「あなたの、そのソーセージ、おいしそうね」の言葉にドキッとしてしまいました(笑)

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