新宿ピカデリー上映「22年目の告白-私が殺人犯です」、5つの見所

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新宿ピカデリーで見てきた映画『22年目の告白』のご紹介をします。

ちょっと怖いですよ。

カップルで行くと、思わず手を握り合ってしまうかもしれません。

※ネタバレ注意

 

1995年。

阪神淡路大震災後に、5件の連続殺人事件が起きた。

その殺人事件は異常な犯行の手口とその猟奇性で世間の注目を集めることになる。

担当刑事の牧村航は犯人を追いつめるも、あと一歩のところで逃げられ、さらには尊敬する上司までも殺されてしまう。

その後、何の手がかりも掴めぬまま事件は時効を迎えてしまうのだった。

 

そして事件から22年後、突如連続殺人事件の殺人犯が、時効を機に告白本を出版するために会見を行うという。

会見場には、もの凄い数の報道陣が集まり、かつての事件の犯人を名乗る人物の会見がはじまる。そして新たな騒動が幕を開けるのだ。

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1.藤原竜也が演じる美しき殺人犯、曾根崎雅人

 

会見で連続殺人事件の犯人を名乗る曾根崎雅人が登場する。

その姿は、意外にも美しい好青年であったが、彼は警察の捜査やマスコミ報道の甘さを指摘し、時効を機に事件の全てを自ら語ることにしたと言う。

そして手記である「私が殺人犯です」を発表するのだ。

 

この犯人を名乗る曾根崎雅人を演じるのは藤原竜也だ。

 

これまでの出演作品でもその演技力には定評がある藤原竜也。

1997年に蜷川幸雄演出の舞台『身毒丸』の主役オーディションでグランプリを獲得し、俳優デビューする。

映画『バトル・ロワイヤル』、『デスノート』、『藁の盾』など数多くの主演を務めている。

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2.韓国版のアクションはほぼカットし、純粋なミステリーにリメイク

 

本作は2012年の韓国映画『殺人の告白』をリメイクしたものだ。

原作は1980年代から90年代にかけて韓国で発生した「華城連続殺人事件」から着想を得ているそうだ。

韓国映画版では多くのアクションシーンが盛り込まれているが、日本版ではこれを大幅にカットし、純粋なミステリドラマに仕立ててある

 

なんとも大胆な改変ではあるが、これが見事に功を奏している。

日本版であのアクションをやっていたら、おそらく陳腐な仕上がりになっていたに違いない。そして大胆に削ったことで、よりミステリー要素が生かされているように感じる。

また、ミステリーだけで観客を魅せられるという自信の表れなのだろう。

 

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3.迫力あふれる演出、撮影に1000人越えのエキストラを投入

 

曾根崎が行った記者会見の後、猛烈な勢いで売れ始める告白本。

その出版記念サイン会に一般聴衆やマスコミ関係者が集結する。

その場所に被害者遺族が曾根崎への復讐を企てていることを知らされた牧村が駆けつけるという重要なシーン。

 

このシーンの撮影のためだけに、東京の複合商業施設のイベントスペースに特設ステージが設営され、1000人以上ものエキストラが動員されたそうだ。

 

大規模動員で迫力のあるシーンではあるが、殺人犯のサイン会に嬉々として足を運ぶ人たちの描き方には理解に苦しむ。

SNSで騒ぎ立てるのは分かる気がするが、サイン会や殺人半のLINEスタンプを使うなどの演出は違和感が残る。

 

4.藤原竜也、伊藤英明など注目俳優の豪華共演

 

クールで憎らしい時効犯を演じる藤原竜也。

彼を長年追い続けてきた、地道にホシを挙げる古いタイプの刑事、牧村航役は伊藤英明。

一見相性の悪そうなスター俳優二人の共演だが、見終わってみるとあの二人でなければ成立しなかっただろうとさえ思わされる。

 

伊藤英明といえば代表作『海猿』や『252 生存者あり』などの肉体派俳優のイメージが強いだろうが、

『悪の教典』ではそのイメージを覆すサイコパス役を演じている。

最近ではコミカルな役どころのCMにも出演するなど演技の幅は広い。

映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」オリジナル・サウンドトラック

 

5.仲村トオルを交えたテレビ討論会のスリリングなやり取り

 

この映画で大きな見所になるのが、仲村トオル演じる人気キャスター仙堂俊雄とのテレビ討論会だ。

 

当時、フリージャーナリストとしてこの事件を自分の足で徹底的に調べ上げていた仙堂が、自身の番組で強引に曾根崎の生出演企画を実現する。

そして、このことで新たな事実が明らかになる。

 

ぜひ、このシーンの一挙手一投足を見逃さないように味わってみて欲しい。

このやり取りが非常にスリリングで面白く、息つく間もなくストーリーが急展開していくのだ。

 

 

まとめ

 

本作も圧倒的な藤原竜也ワールドであり、その存在感と演技力を遺憾なく発揮している。

クールな悪役である曾根崎が、ひたすら世間や警察を煽る演技に、スクリーン越しながら苛立ってしまうほどだ。

だが、やがて憎しみと狂気を抑えられなくなり、ラストに向けて大爆発させていく演技は流石と言わざるお得ない。

今後も何度も見たくなる俳優である。

 

真相や解明経緯やTV的な演出など、ツッコミどころが無いとは言えないが、それを補ってもあまりある魅力のある映画だといえるだろう。

 

(文/千乃谷)

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