「麵屋勝道」で一人飲みしながらたっぷり腹を満たしていく

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金曜日の夜というのは特別だ。

多くのサラリーマンは翌日から2日間の休みになる。

ゆえに労働から解き放たれた開放感から飲みに出る。

それは俺も例外ではない。

仕事が終わった俺は会社を出た後、1週間の疲れを癒すために新宿の街に駆り出た。

今日行く店は事前に決めてある。

前にラーメンを食べに行ったとき、そこに飲みメニューがあるのを知ったことが大きい。

あの店は今の俺に適している。そう思った俺は大ガードをくぐり、その場所へと足を進めていく。

ちなみに言うと俺は下戸なので酒は飲めない。

だが「酒を飲めない人間が飲みメニューを頼んではいけない」というルールなど存在しない。

むしろ一人で飲みメニューを酒無しで楽しんでこそ俺の1週間の疲れが癒されるというものだ。

そんなことを考えているうちに、俺は「麵屋勝道」の前へと来たのだった。

店前,

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・まず頼みたい労いの3品

店に入った俺は早速入口そばにある発見機の前に立つ。

ここに来るまでの間に最初に注文する品は決まっている。あとはその職権を購入するだけ。

数あるボタンの中から該当するものを探すが、見当たらない。

なぜだ? 一応手元の時計で時間を確認すると、まだ時間切れにはなっていない。

ならなぜあの品のボタンがないんだ?

見かねた店員が声を掛けてきたので、俺は例のセットのことを訊く。するとその品については席で注文を受けるというのだ。

納得した俺は席に通してもらい、「お疲れ様セット」を注文する。

このセットは3種類あるつまみの中から1つ、同じく3種類ある餃子から1つ、そしてドリンクの3品を組み合わせた16時から20時までの時間限定のセットだ。

注文してしばらくすると最初に烏龍茶のジョッキ、続いてつまみが届いた。

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つまみは「味玉盛り」、「おつまみチャーシュー」、「鶏皮ポン酢」から選べる。

今回のつまみは「鶏皮ポン酢」だ。鶏皮にポン酢を和え、ネギと糸唐辛子で彩られている。

この品が届いた時、ポン酢のさっぱりとしたさわやかな香りが鼻を擽った。

これは幸先のいいスタートが切れそうだ。

鶏皮を一つポン酢に浸して口に運ぶ。

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ぷりぷりの中にネギのシャキシャキ感。

そしてまたポン酢の味がまたよく合う。

ポン酢と鶏皮の組み合わせってどこか新鮮だ。

これはなかなかうまい。

うまいが、もう少しパンチが欲しいな。そう思った俺はカウンターの上にある調味料からあるものを選んだ。

黒入り七味だ。

どうやら普通の七味とはまた違うらしい。試しにかけてみると、通常赤いはずの七味が黒い。

一口食べてみると味に変化はない、と思った頃に辛さが顔を出してきた。

面白い。この組み合わせは正解だったみたいだ。

つまみが食べ終わろうという頃に餃子が届いた。

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餃子は他に水餃子、おろしポン酢餃子とあったが定番の肉餃子を選ぶことにした。

ひとつ取って食べるとパリッとした食感、そしてたっぷりの肉汁があふれ出してくる。

こいつもうまい。

一緒についてきたのは刻みネギを加えたポン酢だった。

しかしポン酢味がここで被るとは。普段焼き餃子は醤油で食べるからちょっと想定外。

だがそれがまたいい。先ほどの鶏ポン酢と違ってこちらは肉汁があることによってまた違った印象を受ける。

お疲れ様セット、しっかりと味わわせてもらった。

・亜種親子丼ともいえる卵かけご飯

そろそろご飯ものに移るとしよう。

俺はカウンターの上にあるご飯もののメニューに目をやる。

定番のライスの他、鶏天丼、特製旨たれチャーシュー丼、勝道TKGという名の卵かけご飯の3種類がある。

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どれもうまそうだが、やはり惹かれるのは卵かけご飯だ。

この一杯だけ写真を載せ、しかも店の名前を付けるということはやはりオススメの逸品ということなのだろう。

ならそれを頼むというのが正しい定石かもしれない。

俺は近くにいた店員に声を掛け、勝道TKGを注文した。そして卵かけご飯はすぐ届いた。

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中央に卵を置き、その周りをブロック状に切られた肉、そして刻みネギ。見るからにうまそうだ。早速いただくとしよう。

黄身を割り、近くにあった醤油をかけてかき混ぜた後一気に口の中へと掻き込む。

うん、うまい。

一緒に乗せられていたのは鶏肉だ。

たっぷり盛られたネギ、そして一緒に入っている鶏肉がまたいい仕事をしている。

ネギ、卵、そして鶏肉。この組み合わせ、どこかで見たことがある気がする。

そうだ。親子丼だ。

この1杯は形と味は違えども親子丼と同じ要素を揃えているのだ。

そりゃうまいのもうなづける。

残りも勢いよく口の中へと掻き込んでいった。

・締めに持ってくるは背徳的な一杯

卵かけご飯を食べ終えたところで俺は思った。

なんか物足りない。

鶏皮ポン酢に餃子、卵かけご飯とあっさりした味のものが続いてしまったせいだろう。さらに言うなら、卵かけご飯である程度腹が膨らむと思っていたのだが、思いのほか満たされなかった。

そして決定打となったのは、他の客の食べている麺類を見たことだ。

それを見て「うまそうだなぁ」と思うあたり、体がその味を欲しているということなのだろう。

時刻はもうすぐ8時半になろうという頃。

この時間からガッツリとしたラーメンを食べるというのはあまりよろしくないはずだ。

もうすぐ会社の健康診断もある。毎年特に引っかかったりすることはないが、この時間からラーメンはさすがにまずい気もする。

また別の日に出直せばいい。そうは思いつつもやはり悪魔の声が俺を誘惑し続けてくる。ちらりと横に目をやると、そこにはうまそうに勝道の「つけSOBA」を食っている客がいる。

待てよ。確かにラーメンを食うとなると体には悪いだろう。しかしここで提供されている麺類には「SOBA」と書かれている。

ソバであればそこまで健康に影響はない。むしろ体にいい。

なら、別に食べてしまっても問題がないんじゃないだろうか。

うん、そうだ。そうに決まっている。

俺は近くにいた店員に声を掛けた。もちろん、この店の「ソバ」を注文するためだ。

注文したのは「鰹と鶏のドロつけSOBA」。この店で一番濃厚そうな味がしていそうなつけ麺、もといつけソバだ。この品であれば俺が求める味の渇きを満たしてくれることだろう。

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目の前に出てきた品はまさに「真打登場」と呼ぶにふさわしい見た目をしていた。

届いたつけソバのスープをまじまじと俺は見る。

見るからにドロッとして濃厚そうなスープ。

俺が欲していたものがここにあることは間違いないと食べる前に確信する。

早速このスープに器の中にある平打ちの麺を浸して一気にすする。

口の中に鰹と鶏の濃厚な味が広がり、思わず目を閉じる。

ああ、なんて罪深い味だ。

この舌にまとわりつくような感じ。そして味覚にダイレクトにくる2つの味。

まさしくこれこそ俺が求めていた味だ。

続けざまに一口、また一口と箸を動かしていく。

もう止まらない。

ドロつけSOBA、とてつもなくギルティーだ。

普段麺類とライスを一緒に注文しないので食いきれるか心配だったが、そんなのは完全な杞憂であったようだ。

吸い込まれていくように、見る見るうちに麺がなくなっていく。

箸休めも兼ねて器に盛られていたチャーシューに手を付ける。

チャーシューは鶏肉を使用しているようだ。もしかしたら先ほどの卵かけご飯に使われていたのと同じかもしれない。

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鶏肉のチャーシューとなるとあっさりしすぎていると思ったが、濃厚スープに浸して食べることによって良い加減の味になる。

これによって残りの麺を食べる勢いがさらに増していった。

最後の一口を食べ終えた俺はコップに残っている水をゆっくりと飲み押していく。

ふう、満足満足。

立ち上がった俺は会計を済ませ、店を出た。

外に出ると火照った体をクールダウンしてくれる風が吹き付ける。日中は唸るような暑さではあったがこの時間ともなるとだいぶ涼しくなる。

若干苦しさを感じる腹を擦りながら、俺は家路につくべく駅へと足を進めていった。

少し食べすぎたかな。

でもいいか。金曜日だし。

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・あとがき

麵屋勝道はラーメン屋と居酒屋の両方の側面を持っている。

それを証明するかのように今回訪れた際、とあるサラリーマンのグループはお疲れ様セットを注文して1杯交わし、1人で来たサラリーマンは普通につけソバを食べていた。

1人飲み自体もこの店ではそんな珍しくないという印象を受けた。

溜まった1週間の疲れを癒す。そんな金曜日の夜もこの店で過ごしてみるのもいいかもしれない。

 

【今回紹介した品】

お疲れ様セット    680円

勝道TKG             250円

鰹と鶏のドロつけSOBA   850円

 

麵屋勝道

・住所

東京都新宿区西新宿7-11-2

・電話番号

03-5937-0992

・営業時間

11:00〜翌2:00

(写真と文/鴉山翔一)

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